
(185)箱根駅伝事前インタビュー⑮/加藤大誠
2年連続で箱根駅伝(以下、箱根)のシード権を逃している明大。それ故、古豪と評されることの多いチームだがその実力は申し分ない。箱根駅伝予選会では安定した走りで2位通過、全日本大学駅伝では新戦力が好走を見せるなど着実に手応えをつかんだ。今大会こそ伝統ある紫紺の襷をシード権と共にゴールへ届ける。揺るぎない決意を胸に、チーム一丸となって箱根を戦う覚悟は十分だ。
第15回は加藤大誠(営4=鹿児島実)のインタビューです。(この取材は12月10日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションについて教えてください。
「11月にレースがなかったので、11月からかなり距離を踏むことができました。今はその疲労抜きと次の大事なポイント練習に向けて練習しています」
――合宿のこなし具合はいかがでしたか。
「例年よりもはるかに距離を踏めたので、いい感じに箱根に向けた下準備ができたと思います」
――直前合宿で特に力を入れたことがあれば教えてください。
「距離を踏みたいと思っていました。11月はずっとレースがなかったので、11月から合宿終わりまでで1000キロ近く距離を踏めたのはかなり大きかったかなと思います」
――チームの雰囲気を教えてください。
「チーム全体が箱根に向けて取り組んでいる中で、オンとオフの切り替えができています。練習に対する集中力や箱根に対する集中力は、いい感じになっているのではないかなと思います」
――4年生の雰囲気はいかがですか。
「4年生の雰囲気は、すごくいい感じでやってきています。例年4年生はかなり少なくなるのですが、今年は6人エントリーということなので、例年よりはかなりいい4年生のチームになっているのではないかなと思います」
――4年生の強みはどういったところにありますか。
「仲が良いことは強みです。悪いところがあったら言えるところが良いのかなと思います」
――箱根で走りを期待したい人はいますか。
「僕じゃないですか」
――出走希望区間を教えてください。
「それはもう2区というか、2区以外ないというか。これはもうどのメディアにも4年間言い続けていることなので。難しい区間ですが、後半勝負なところは自分に向いています。単独走になったとしても集団走だとしても、僕はどちらでも走れますし、特に速いペースで人が固まった場合でも対応できるはずなので、2区が一番いいなと思います」
――今年度を振り返ってください。
「今年1年は本当に目立つことなく、結果としては何もないまま、終わってしまっている部分が多いです。少し悔しいシーズンではありましたが、最後は終わり良ければ全てよしというか、最後にかける想いは誰よりも熱いです。この1年は僕にとってのいい話題はあまりなかったので、最後で全てを決めて、そこを思い切り払拭していきたいなと思っています」
――今年度取り組んできたことは何かありますか。
「練習もそうですが、トレーニングや栄養関係、睡眠関係など、全部をたたき上げようとしていました。そういった部分を頑張ったなと、努力したなと思っています」
――私生活から変えていったのですか。
「やはりどうしても、長距離は誰でもできることを極めていくスポーツなので、そういった部分では気を引き締めてやっていかないといけないと思ったのでやっていきました」
――明大に入学して良かったですか。
「やはり入りたいと思って入って、良かったなとすごく思っています。ですが箱根が終わらないと全部は言い切れないので、積み残しがないようにやっていきたいなと思っています」
――箱根はどういった舞台ですか。
「世界への道だと思います。中学や高校の頃までは有名な、少し遠い世界でしたが、夢が目標に変わって、そこが通過点になったなという印象がありますね」
――箱根出場をきっかけに、より現実的に世界を見るようになりましたか。
「中学生のときに世界とか言ったとしても、かなり上の空なこと言っているのかもしれません。ですが、そういうのを信じ続けて、夢が目標に変わってというのを経験しているので、この先もそう変えていきたいなと思っています」
――箱根に向けて意気込みをお願いします。
「学生最後の駅伝、最後の箱根となるので、そこでしっかりと自分の実力を2区で発揮していきたいと思っています。また2区を走るだけではなく、明治のシード権を獲得に向けて区間上位で争いたいです。後輩たちに出雲駅伝を走らせたいので、そういった意味では活躍をして、残りの学生生活を箱根のためにささげていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
[萩原彩水]
第99回箱根駅伝まであと3日。
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