
(182)法大競技会事後インタビュー②/近藤亨、三上晋弥、山本佑樹駅伝監督
12月24日に行われた法大競技会が、4年生5人にとってラストレースとなった。チームを支え、最後まで目標に挑んだ4年生のラストインタビューをお届けする。
第2回は近藤亨(商4=愛知県私立愛知)、三上晋弥(理工4=立命館)、山本佑樹駅伝監督のインタビューです。
近藤亨
5000メートル4組 26着 14分48秒69
――最後のレースを終えていかがですか。
「最後に中距離から長距離に移行して、自分の中では(5000メートル)13分台や最低限、自己ベストは出せると思っていました。ですが、実際にレースを走ると毎回理想から1分ぐらい遅いタイムになってしまい、悔しさがあります。何より実力不足の結果だと思いますが、3年間足が抜けるのを治すためにいろいろなことをしてきたので、自分の中でやれることはやった結果だと思います」
――4年間を振り返っていかがでしたか。
「4年間、表舞台で走る側だったり、裏方として支える側だったり、いろいろな経験ができて人としても成長できたのではないかと思います。何より、自分の足の症状を監督やコーチが理解してくれてメニューなども組んでくれていたので、いい監督、コーチに巡り合えて本当に感謝しています」
――大学4年間で印象に残ったレースは何ですか。
「今年度に走った1500メートルのレースは全部印象に残っています。その中でもやはり日本選手権ですかね。この1年は本当に自分でも想像以上の結果を残せたので誇りに思いたいです」
――4年生はどんな学年ですか。
「周りのことを考えて動ける学年だと思います。みんな仲間思いで、それがあったから自分も頑張れたと思います」
――ありがとうございました。
三上晋弥(理工4=立命館)
三上
1万メートル5組 18着 30分09秒65
――最後のレースを走っていかがでしたか。
「思ったより走れなかったのですが、仲間がたくさん応援してくれましたし、後輩とも一緒に走る最後の機会だったので楽しんでレースを走れて良かったなと思います」
――レース中ずっと選手たちが声援を送っていましたが、その声は届いていましたか。
「ラスト100メートルで掛け声がすごく聞こえてきて、普通だったらラストを流して終わるところを、ダッシュして終わったので力は出し切れたかなと思います。本当は自己ベストを出して箱根駅伝(以下、箱根)メンバーを勢いづけたかったのですが、今回の結果が少しでも箱根メンバーの刺激になればうれしいですし、箱根メンバーもメンバー外も全員でシード権を獲得したいと思います」
――大学4年間を振り返っていかがでしたか。
「自分は今まで強いチームでやってきたわけではなく挫折もありませんでした。ですが、大学に入って初めて強豪校でスポーツをやって、今までしたことがなかったケガをして大きい挫折を経験しました。それで調子も落ちてしまったのですが、そのような経験をしたことはこれからの自分の糧になると思うので、最後までやってきて良かったなと思います」
――最後の1年を振り返ってはいかがですか。
「走りとしては後輩に何も残せなくて、箱根も狙っていたので結果としては不甲斐ないですが、練習面やその他の面では引っ張っていけたかなと思っています。箱根まであと少しですが、最後まで生活面などで貢献していきたいです」
――ありがとうございました。
山本駅伝監督
――4年生のラストレースを見ていていかがでしたか。
「箱根に出られれば一番いいですが、そうではない選手もいる中で、最後にこうしてレースをやって終わることができて良かったと思います。黒髪(悠太郎・政経4=福岡大大濠)は自己ベストを出したし、(自己ベストまで)あと少しの選手もいたし、みんな最後までチャレンジしてくれました」
――今回がラストレースだった4年生5人はそれぞれどのような選手でしたか。
「近藤亨は入ってきてからケガが多くてなかなか練習がうまくいかない中で、1500メートルを一生懸命取り組んでチームに貢献する走りを見せてくれました。性格も明るいやつなので、ムードメーカー的な部分でもよくやったなと思います。
杉本(龍陽・政経4=札幌日大)も1、2年次で苦労して、どちらかというとスピード系のタイプですが、昨年度には箱根を走って、距離を伸ばして頑張ったなと思います。
三上は、彼の中で4年間思うようにいかなくて、苦しい思いをしたと思いますが、最後まできちっと切らさずに、特に勉強も理系の学部で大変だったところも両立して頑張っていたと思います。
勝浦(小太郎・商4=札幌山の手)も同じで故障が多くてなかなか思うようにいかなくて苦労していたと思います。彼の場合特に僕に怒られることも多かったと思いますが、やり切ってくれました。
黒髪は一般入学で入ってきて、最初の方は全然練習もついていけなかったのが、この4年の夏くらいから『おっ!』という感じで化けてきて自己ベストも更新しました。恐らく本人も箱根のメンバーを目指して、一泡吹かせてやろうくらいの思いがあったと思います。最後の秋でケガをしてしまって一歩届きませんでしたが、一般入学で入ってきた中ですごく頑張ってくれたし、彼はしっかりしているので、これから社会人としても頑張ってくれると思います」
――ありがとうございました。
[出口千乃、覺前日向子]
第99回箱根駅伝まであと5日。
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