(181)法大競技会事後インタビュー①/杉本龍陽、黒髪悠太郎、勝浦小太郎

2022.12.28

 12月24日に行われた法大競技会が、4年生5人にとってラストレースとなった。チームを支え、最後まで目標に挑んだ4年生のラストインタビューをお届けする。

 

 第1回は杉本龍陽(政経4=札幌日大)、黒髪悠太郎(政経4=福岡大大濠)、勝浦小太郎(商4=札幌山の手)のインタビューです。

 

杉本

5000メートル2組 2着 14分40秒60

――最後のレースを終えていかがですか。

 「やり切った充実感があります。チームとしてはまだ箱根駅伝(以下、箱根)があるので、最後まで気持ちを切らさずにチームのためにできることは何かを考えて行動していきたいと思います」

 

――今年度の1年を振り返っていかがでしたか。

 「全く結果の出せなかった1年だったと思っています。昨年度は順調に走ることができ、箱根も出走できて今回も同じ6区でチームに貢献したいと思っていました。ですが、春先から調子が上がらず、秋シーズンに入ってからも思うような結果を残せませんでした。そこに対しては悔しい思いがあります」

 

――秋シーズンは箱根に向けてどんな思いでいましたか。

 「やはり4年間の集大成として、絶対に箱根を走りたいという思いでいました。ただ今回上尾ハーフマラソンで結果が振るわず、エントリーメンバーに入ることができませんでした。ですが、今年度のメンバーはすごく強くて、実際に昨年度の僕の実力だったら今年度走れるかどうかも分からないので、そこに対してマイナスに思うことはなく、チームにとって良かったと思っています」

 

――4年間で印象に残っている出来事は何ですか。

 「大学2年生の時、僕の2個上の岡田さん(和大・令3文卒)と1年間同じ部屋で、24時間のうち22時間くらいを共に過ごしていました。今でも一緒にご飯に行っていますし、本当に仲良くさせてもらって、その1年間は自分の中ではすごく濃かったなと思っています」 

 

――ファンの方に向けて、メッセージをお願いします。

 「箱根は4年間の集大成となる大会です。すごく大きい大会で、その結果で1年の総括をされてしまうのが現状です。競技者として結果が求められるのは当然ですし、チームはこの1年間箱根で結果を出すために取り組んできました。ただ僕自身は選手としてチームに貢献することができないので、サポートとしてシード権獲得のためにやっていきたいと思っています。応援よろしくお願いします」

 

――ありがとうございました。

 

黒髪悠太郎(政経4=福岡大大濠)

黒髪

5000メートル3組 8着 14分42秒14(自己新)

――最後のレースを終えていかがですか。

 「レース直後は、最低限自己ベストを出すことができてほっとしました。ですが時間が経つと、競技10年間の集大成として死に物狂いで走ったのに、最低限で安心してしまったことに対して少し悔しい気持ちになりました」

 

――4年間を振り返っていかがでしたか。

 「3年生までは全く伸びなくてずっと苦しんでいたのですが、4年生の夏に力を付けて箱根のメンバー入りを本気で目指すようになった時期がありました。ただその後に故障をしてしまって、箱根のメンバーに入りたければ世田谷246ハーフマラソンで結果を出せと言われていたのに、そういうところで力を尽くすことなく終わってしまったのが心残りです」

 

――4年生で伸びた要因を、ご自身ではどう考えていますか。

 「8月に地元で就職活動があり、合宿には行かずに1カ月地元で練習をしていました。その時に、合宿の練習場所よりきつい坂で、あえて真昼の暑い時間帯に練習をとことんやりました。その後9月に合宿に合流した時、急に伸びたので、その8月の練習がすごく大きかったと思います。その時はまるで自分じゃないような感じがするぐらい走れていました」

 

――その練習はずっと1人で行っていたのですか。

 「ひたすら1人でやっていました。本当にきつかったですし、例えば30キロ走ろうと決めた時でも、25キロでやめても十分だし、きつくてやめたいと思う時もありました。ですが、やはりそういう弱さを克服したい気持ちがすごくあったので、そこを頑張れたのは一つ得られたところかなと思っています」

 

――ありがとうございました。

 

勝浦小太郎(商4=札幌山の手)

勝浦

5000メートル3組 17着 14分56秒77

――最後のレースを終えていかがですか。

 「結果としては、いい記録は出ませんでしたが、チームとしてはまだ箱根が残っています。あとはチームのために切り替えてサポートをして、箱根をいい結果で終われたらいいなと思っています」

 

――今年度を振り返ってどんな1年でしたか。

 「キャプテンの小澤(大輝主将・政経4=韮山)を中心に、今までとかなり変えてやってきました。その中で、学生が主体的に切り替えて取り組んでいくことができたと思っています」

 

――4年間で印象に残っていることは何ですか。

 「1年生の時の箱根で6位を取ったことです。自分が入学してから唯一シード権を取った年でチームも盛り上がりました。その時のゴールシーンは結構印象に残っているので、今回の箱根でも同じようにシード権を取りたいなと思います」

 

――箱根メンバーへのメッセージはありますか。

 「箱根メンバーの、特に4年生がすごく努力してきたのはずっと見ているので、最後の箱根は頑張るのもそうですが、楽しんで走っていい結果につながればいいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[出口千乃、覺前日向子]

 

第99回箱根駅伝まであと5日。