(179)箱根駅伝事前インタビュー⑪/斎藤拓海

2022.12.28

 2年連続で箱根駅伝(以下、箱根)のシード権を逃している明大。それ故、古豪と評されることの多いチームだがその実力は申し分ない。箱根駅伝予選会では安定した走りで2位通過、全日本大学駅伝(以下、全日本)では新戦力が好走を見せるなど着実に手応えをつかんだ。今大会こそ伝統ある紫紺の襷をシード権と共にゴールへ届ける。揺るぎない決意を胸に、チーム一丸となって箱根を戦う覚悟は十分だ。

 

 第11回は斎藤拓海(政経3=市立船橋)のインタビューです。(この取材は12月13日に電話で行われたものです)

 

――現在のコンディションはいかがですか。

 「今は箱根前の走り込みの時期で練習を積んでいて、疲労が結構たまっています。ここから調整に入ってピークを上げていくという状態なので、今の時点では順調かなと思います」

 

――箱根まで1カ月を切りました。今の心境を教えてください。

 「自分は結構ギリギリでメンバーに入ったので、箱根を走る準備が他の人よりできていませんでした。メンバーに入れた時は結構浮足立ってしまいましたが、ここから箱根に向けて自分が走るつもりで準備をしっかりやっていきたいと思います」

 

――富津合宿ではどのようなことを意識して練習をされていましたか。

 「とりあえず練習は垂れずにしっかりとこなそうと思っていました。垂れずに(練習を)こなす中でも必死にやるのではなく余裕を持ってこなせるようにしていました。余裕度は監督に見られているのでそこを意識していました」

 

――富津合宿での収穫はありましたか。

 「富津合宿前はケガとかもあってずっとCチームで練習をしていました。富津合宿で初めてAチームと同じ練習をして、Aチームの練習のスピード感やレベルの高さに自分もしっかり付いていけたことが一つ自信になりました」

 

――今年度立てていた目標はありましたか。

 「箱根を走るという目標がありました。しかし、その矢先に肉離れをしてしまい、今年度はベストも厳しいかなと思っていました。そのため、(箱根の)メンバーに入れたことはびっくりしましたし、予想以上にうまくいってる感じはあります」

 

――上尾シティハーフマラソンでの自己ベスト更新を踏まえて監督から言われたことはありますか。

 「一言良かったんじゃないかとか言われました。後々、練習でも3分で押し切ることができるから、そこは自分の強みだと思っていいと思うと言われました」

 

――過去2年と比べて成長した点はどこだと思いますか。

 「練習が継続できるようになりました。今年度前半の大ケガの反省もあって、普段の練習では1日頑張り過ぎて次の日は練習できないということがなくなりました。大ケガになる前に早めに(練習を)やめることができるようになりました。気持ちの面でも体の面でも練習のコントロールがうまくできるようになってきたところだと思います」

 

――箱根で走りたい区間はどこですか。

 「8区を走りたいと考えています。自分は下りがあまり得意ではなく、8区は上り基調なのでそれが一つの理由です。他の理由としては、復路なので1人で走ることになるので自分の強みが活かせると思っています。また、自分が1年生の時の4年生の先輩で同じ部屋だった大保さん(海士選手・令3法卒・現西鉄)が8区で区間賞を取っていたからです」

 

――4年生のエントリー人数が多いですが、今年度の4年生について感じていることはありますか。

 「4年生は力があって頼もしいというのはありますが、4年生全体として一体感があって全体としてまとまりがある感じがします。仲が良いという印象で、チームを4年生全体として引っ張っていってくれるので頼もしい存在ですね」

 

――箱根に向けての意気込みをお願いします。

 「チームとして目標をしっかり達成して、個人でもある程度結果を残せるように頑張りたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[永井涼太郎]

 

箱根駅伝まであと5日