
(178)箱根駅伝事前インタビュー⑩/児玉真輝
2年連続で箱根駅伝(以下、箱根)のシード権を逃している明大。それ故、古豪と評されることの多いチームだがその実力は申し分ない。箱根駅伝予選会では安定した走りで2位通過、全日本大学駅伝(以下、全日本)では新戦力が好走を見せるなど着実に手応えをつかんだ。今大会こそ伝統ある紫紺の襷をシード権と共にゴールへ届ける。揺るぎない決意を胸に、チーム一丸となって箱根を戦う覚悟は十分だ。
第10回は児玉真輝(文3=鎌倉学園)のインタビューです。(この取材は12月13日に電話で行われたものです)
――現在の心境を教えてください。
「あまり考えすぎると緊張するので、そこまで考えないようにしていています。特別なことをするというよりはいつも通り過ごしているという感じです」
――やはり緊張はするものですか。
「そうですね。特に駅伝は緊張するのですが、箱根は特に緊張します」
――身体面のコンディションはいかがですか。
「合宿が先週まであったのですが、そこで練習は積めていたので状態としては悪くないと思います」
――特に調子良さそうな選手はいますか。
「森下(翔太・政経1=世羅)はこの前の合宿でかなり調子良さそうでした」
――何区を走りたいですか。
「2区です。エース区間というのはもちろんなのですが、地元ということで走りたいと思います」
――2区を走るとして、どのくらいの目標を立てていますか。
「タイムで言うと1時間7分切り、区間順位は日本人2番以内というのを目標にしています」
――その理由は何ですか。
「タイムとしては、大学の長距離界のレベルが上がっている中で、やはり2区だと1時間7分フラットくらいで走れないと勝負にならないということがあります。その基準に合わせて、自分がその次元までいかないと駄目だなと昨年度の箱根が終わった後に感じたので、この目標を立てました」
――昨年度、一昨年度の箱根を改めて振り返ってみていかがですか。
「1年生の時は力負け、力不足だった部分があって、あまりいい結果を出せませんでした。昨年度の箱根はどちらかというと力を出しきれなかった部分があったので、どちらにせよ悔しかったです」
――そこから今年1年を振り返っていかがですか。
「昨年度の箱根が終わってから、次の箱根に向けて目標を立てて、1年間何をしなければいけないかというのを考えて、その流れをもとにして1年間過ごしてきました。ここまでは割と予定通り来れているので、順調かなと思います」
――今年度特に成長した点はありますか。
「少しずつではありますが、走る時に上半身を使えるようになってきました。それに伴って最後まで足が残るようになってきたと思います」
――下條選手(乃將・情コミ4=東京実)は自身の成長のきっかけに児玉選手を挙げていますが、児玉選手から下條選手の成長はどのように見えていますか。
「特に今年度に入ってからは、4年生というのもあって、かなり覚悟を決めて競技に取り組んでいるなと思います」
――どういう点からそう感じましたか。
「全てですね。練習面はもちろんなのですが、食事面や生活面など、全てにおいて陸上に懸けているように感じます」
――要注意、ライバル視などをしている、他大学や、他大学の選手を教えてください。
「ライバルとなるのは、やはりシード権争いをするような大学になってくるので、法政大学とかはもしかしたらライバルになるかもしれないです。選手としては個人的にはやはり2区を走るようなレベルの選手がライバルになってくると思います」
――ここから箱根当日までどのように過ごしていきますか。
「とにかく、いつも通り過ごすということを意識したいと思います」
――意気込みをお願いします。
「力を出し切れるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[飯塚今日平]
第99回箱根駅伝まであと6日。
関連記事
RELATED ENTRIES