
(177)箱根駅伝事前インタビュー⑨/鈴木祐太
2年連続で箱根駅伝(以下、箱根)のシード権を逃している明大。それ故、古豪と評されることの多いチームだがその実力は申し分ない。箱根駅伝予選会では安定した走りで2位通過、全日本大学駅伝(以下、全日本)では新戦力が好走を見せるなど着実に手応えをつかんだ。今大会こそ伝統ある紫紺の襷をシード権と共にゴールへ届ける。揺るぎない決意を胸に、チーム一丸となって箱根を戦う覚悟は十分だ。
第9回は鈴木祐太(文2=鎌倉学園)のインタビューです。(この取材は12月13日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションはいかがですか。
「調子自体は上がってきていると思うので、これからさらにいい状態に持っていけるように練習に励んでいきます」
――調子が良いのはどのあたりで感じますか。
「調整の練習を余裕持ってこなせているあたりです」
――富津合宿ではどのようなことに取り組みましたか。
「富津合宿は距離を踏む期間だったので、練習のジョグを長めに走り、ポイント練習はリハーサル走というかなり実戦に近い形の練習をやりました」
――合宿の手応えとしてはいかがですか。
「リハーサル走ではあまり結果が振るわなかったのですが、距離を踏む当初の目的自体は果たせていたので、ある程度いい合宿ができたと思います」
――箱根のチームとしての目標と個人の目標を教えてください。
「チームとしてはシード圏内にしっかりと入ってゴールすることと、個人の目標は9区で区間7番以内に入ることです」
――9区を志望する理由はありますか。
「自分は往路で他の人と競り合って走るよりは、復路で自分のリズムで走る方が合っていると感じました。また、自分はそこまで坂が得意なわけではないのもあります」
――今年度を振り返っていかがでしたか。
「今年度は5000メートルのベストを出すことができましたが、それ以外でベストを出したりいい結果を残したりはできなかったです。今年度の締めくくりとして、箱根は走れても走れなくてもいい結果で終われるように頑張りたいと思います」
――自身の強みは何だと思いますか。
「自分の強みは最後まで大崩れすることなく走り切れるところだと思っています」
――その強みを箱根ではどう生かしていきますか。
「復路では単独走が多いので押していく走りで強みを生かせると思います。その強みを意識するためには、しっかり自信を持って最後まで走り続けることが大事だと思っているので、そこは念頭に置いて練習しています」
――箱根はどんなレースになると思いますか。
「おそらく往路は4年生が主体になると思います。今年度の4年生は強いですし層も厚いのでしっかりシード圏内では往路は終わると思っています。他に1年生でかなり上り調子で走る人が増えてきたと思うので、復路での1、2年生の粘りでシード圏内のままゴールする感じだと思います」
――調子の良い選手はいらっしゃいますか。
「1年生の森下(翔太・政経1=世羅)です。リハーサル走で一番のタイムで帰ってきたことが決定的なのと、普段の練習でもそこまで頑張りすぎずに淡々と練習をこなせています。調子が良くなってきていると思いますし、彼のポテンシャルはかなり高いと思うので箱根にも結果として付いてくると思います」
――箱根までどのように過ごしていきますか。
「これからは無理することなく、ケガをしないように気を付けて調子を上げていく時期だと考えています。自分の今までやってきた調整や、今までの練習内容を緊張がある中でも着実にやっていくことが重要だと思っているので、そこを意識していきたいと思います」
――箱根に向けて意気込みをお願いします。
「昨年度はメンバーにも選ばれなかったので、今年度はいい姿が見せられるようにこれからも本戦まで気を引き締めて頑張っていくので応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[桑原涼也]
箱根駅伝まであと6日。
関連記事
RELATED ENTRIES