(175)箱根駅伝事前インタビュー⑦/尾﨑健斗

2022.12.26

 2年連続で箱根駅伝(以下、箱根)のシード権を逃している明大。それ故、古豪と評されることの多いチームだがその実力は申し分ない。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では安定した走りで2位通過、全日本大学駅伝(以下、全日本)では新戦力が好走を見せるなど着実に手応えをつかんだ。今大会こそ伝統ある紫紺の襷をシード権と共にゴールへ届ける。揺るぎない決意を胸に、チーム一丸となって箱根を戦う覚悟は十分だ。

  第7回は尾﨑健斗(商2=浜松商)のインタビューです。(この取材は12月14日に電話で行われたものです)

 

――現在のコンディションはいかがですか。

 「箱根に向けて、練習の質と量ともに上がっているので、そこに対応するのに苦労しています。ですがその中でも最低限の練習はできているのでいい感じだと思います」

 

――全日本後はどのように過ごしましたか。

 「思ったよりもレースのダメージというか疲労がかなり残ってしまったので、まずはそこを抜くことを優先しました。そして富津合宿が12月にあり、そこで本格的に練習を始めて今に至ります」

 

――全日本はかなりダメージにつながりましたか。

 「かなり体の芯の方までダメージが残ってしまい、疲労を抜くのに苦労しました」

 

――富津合宿の手応えはありましたか。

 「合宿を通してケガなくできたことが良かったです。昨年度も参加させてもらったのですがその時はケガをしてしまって全く走れなかったので、昨年度と比較してもトータルで練習をこなせたことは自分としてはプラスに捉えています」

 

――初めての箱根エントリーですが心境はいかがですか。

 「やはりエントリーに入れたことはうれしかったです。入れたからには責任を持って最後まで諦めずメンバー争いに食い込みたいと思います」

 

――希望区間はありますか。

 「今は8区を希望しています」

 

――理由はありますか。

 「チーム状況的にも走れるところが限られていて、その中で一番可能性があるのが8区かなと現時点では思っています」

 

――箱根へのイメージはありますか。

 「箱根は大舞台で注目度も高いので、大学入って競技をしている以上走りたいと思う気持ちは当然あります」

 

――1年間を通して成長できたと思う部分はありますか。

 「今年度は何回もケガをしてしまってレースも1本も出られず悔しい思いをしました。その秋シーズン以降からはレースに出たり大舞台で走らせてもらったりもできました。今はケガなく継続的に練習を積めているので、前期の練習がこうして今に生かせているのかなと思います」

 

――秋シーズンにケガが減った要因は何ですか。

 「無理をして練習しないようになりました。今までは無理に追い込んでいた部分があったのですが、今はしっかりと体調を気にしながら、練習を組み立てることを意識してやっているので、その辺りは上手くやれているのかなと思います」

 

――早大競技会での自己ベスト更新はいい流れを生みましたか。

 「やはりあの大会を期に自分としても手応えや自信は付きました。自分のやってきた過程が間違ってはいなかったんだなと認識することができたので自分としては一つのきっかけになったなと思います」

 

――上級生はどのように映っていますか。

 「ポイント練習を見ても上級生は余裕を持ってできていますし、今のところ主力の人はケガなく練習できているように見えるので頼もしいなと思いました」

 

――出走するとなった場合の目標はありますか。

 「区間1桁は最低限です。やはりチームの目標としてシード権があるので、そういった意味でも区間10番以内でいきたいと思います」

 

――箱根に向けて意気込みをお願いします。

 「個人としては今まで駅伝で失敗してしまいチームの足を引っ張ってしまったので箱根ではそれを取り返すような走りをしたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[菊地隼人]

第99回箱根駅伝まであと7日。