(101)全国大学選手権・早大戦 試合後コメント③
全国大学選手権(以下、選手権)初戦の相手は宿敵・早大。相手の堅いディフェンスと突破力のあるアタックに苦しみ、悔しい敗北を喫した。今回は早大戦後のインタビューをお送りします。
左ウイング石田吉平主将(文4=常翔学園)
――今試合を振り返ってみていかがですか。
「みんながいいプレーをしていて、自分たちのスローガンである『Ahead』を体現してくれました。最後に勝たせてあげられなかったのは自分の責任です。これで終わりですが、みんなよく頑張ってくれたので感謝しています」
――後半で2トライを取られてしまうシーンがありましたが、どのようにお話をされましたか。
「試合に出ていないメンバーの方を見て『あいつらの代表だ』という話をして、まだ焦るシーンではないから自分たちを信じきろうと言いました」
――試合が終わった後はどんな心境でしたか。
「悔しさや寂しさなど、4年間がフラッシュバックしましたね。それが一番です」
――チームにどのような言葉を掛けたいですか。
「キャプテンとして勝たせてあげられなかったので、申し訳ないと言いたいです。それでも『ありがとう』と伝えたいです。やはりこのチームが一番大好きですし、このチームと一緒に1試合でも多くプレーをしたかったという思いがあります」
大賀宗志(営4=報徳学園)
――今試合を振り返ってみていかがですか。
「率直に悔しいですね。それだけです。早稲田さんの方が強かったですね」
――後輩に伝えたいことはありますか。
「この悔しさを忘れずに帝京と早稲田を倒して優勝して欲しいと思います」
――前半を見ている時はいかがでしたか。
「悪い流れの中でも、しっかりリードして折り返せたので戦えていると思いました。しかし、後半は連続でトライを取られてしまって、流れを自分たちに引き寄せられなかったのが良くなかったと思います」
――4年間を振り返ってみていかがですか。
「(選手権)決勝の舞台に立たせてもらうなどいろいろな経験をさせてもらって、いい思い出です。絶対にかけがえのない時間だったので、これからの糧にしていきたいです」
――試合終了後相良昌彦主将(早大)とどのようなことを話されていましたか。
「普段から仲が良いので、『優勝してくれ。帝京を倒してくれ』と言いましたね」
紀井遼平(営4=桐蔭学園)
――後半で交代されたときはスクラムが劣勢だった中で、どのようなスクラムを組もうとしていましたか。
「基本的に大賀と僕が基点で相手のスクラムを押して、もう一度自分たちに流れを持ってくるという役割だと思っていました。スクラムになったら全部押して壊しにいくような気持ちで入りました」
――後半、スクラムの選択が多かった理由を教えてください。
「時間的に切羽詰まっていたわけでもなかったですし、スクラムで勝てるという思いもありました。スクラムでトライを取れれば、残り10分間くらいは相手に嫌なオプションになると思いました」
――小林瑛人主務(法4=明大中野)の声も響き渡って、観客席からも声援があったと思いますが、いかがでしたか。
「本当に力になりました。スクラムやトライを取ったときも、大盛り上がりしていて、雰囲気的にも『いけるな』というスイッチが入ったと思います。あの声援のおかげで頑張れました」
――ファンの方々にメッセージをお願いします。
「まずは本当に応援ありがとうございました。でも、その応援に応えられなかったのは自分たちの責任だと思います。明大のファンの数の多さには毎試合頑張る力をもらっていました。これからも絶対に後輩が日本一を取ってくれると思いますので、応援よろしくお願いします」
右センター齊藤誉哉(文4=桐生一)
――トライシーンを振り返ってみていかがですか。
「今日はボールを持ったら強いプレッシャーをかけようと思っていたので、それがうまくいったと思っています」
――吉平さんを胴上げしたいと1年通して言っていたと思いますが、この結果はいかがですか。
「吉平には、本当に申し訳ないです。あいつに頼っていた部分はかなりありました。彼が僕たちの中で一番優勝したいと思っていたはずなので、勝てなかったのは彼に対して本当に申し訳ないと思います」
――4年間を振り返ってみていかがでしたか。
「楽しかったですね。いい先輩、後輩、同期に恵まれてラグビーできたので4年間とてもいい思い出になりました」
――同期はどのような存在ですか。
「悔しいですが、またみんなで集まって楽しい思い出をつくれたらと思います。いい仲間に恵まれたので、大切にしていきたいです」
右ロック武内慎(商4=石見智翠館)
――今日の試合を振り返ってみていかがですか。
「自分たちのミスやペナルティーの数というのは、関東大学対抗戦の時から変わっていなかったです。そういった部分を早大が点数や流れにうまく結びつけてきたと思います。ゲーム中は小さいミスで、うまくいかないところが多かったと思います」
――スクラムはいかがでしたか。
「レフェリーの見解と自分たちの思っていることとの意見の食い違いはありました。そこを修正できずに、2個ペナルティーを取られて最終的にはスコアされてしまいました」
――後輩に向けて一言をお願いします。
「終わってから後悔しても遅いですし、今思うと時間が早かったです。後悔のないように、目の前にあることを全力で楽しんでやって欲しいなと思います!」
左プロップ中村公星(情コミ4=国学院栃木)
――今試合を振り返ってみていかがですか。
「前半は相手のいい形でスタートしてしまいましたが、前半の終わりにトライを取れて自分たちがリードした状態で折り返せたのは良かったと思います。後半はスクラムでも2連続でやられて、甘さが出たと思います」
――選手交代後、ベンチでどのような心境で見ていましたか。
「何としてもトライを取って逆転してほしいという思いで見ていました。何度か危ない場面もありましたが、いいディフェンスをして止めて、奪い返してそこからアタックで逆転してほしいと思って見ていました」
――1年を振り返ってみていかがですか。
「春から自分たちの目指していたラグビーをやってきました。レギュラーシーズンに入ってからも成長してチームとして伸びてきて、もっと続けたいと思う中で負けたのはすごく悔しいです」
――ファンの方々にメッセージをお願いします。
「本当にファンの方々の応援がなかったら、ここまで4年間頑張ることはできなかったのでありがたかったです。これから自分たちは卒業してしまいますが、1、2、3年生はまだ続いていくので明治を常に応援していただければ幸いです」
原口虎太郎(商4=東福岡)
――この1年間を振り返ってみていかがですか。
「まず、終わるのがとても早かったです。春からずっと14番を任されていたのですが、筑波大戦で変わってしまいました。14番で出られなかったというのがとても悔しいのですが、それ以上に両親に申し訳ないです。ずっと応援してくれていましたし、ラグビーするのは最後なので悔しかったです」
――後輩に伝えたいことはありますか。
「一番は楽しんで欲しいという気持ちが大きいです。なぜラグビーを始めたのか、そこに戻ったら、楽しかったから始めたはずです。もちろんつらいことも今からあると思いますが、楽しいからみんなラグビーをやっているのだと思います。つらいときも楽しいという原点に戻ってくれれば、やる気も出てくるのではないかなと思います」
――ありがとうございました。
[ラグビー担当]
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