
(171)箱根駅伝事前インタビュー③/吉川響
2年連続で箱根駅伝(以下、箱根)のシード権を逃している明大。それ故、古豪と評されることの多いチームだがその実力は申し分ない。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では安定した走りで2位通過、全日本大学駅伝(以下、全日本)では新戦力が好走を見せるなど着実に手応えをつかんだ。今大会こそ伝統ある紫紺の襷をシード権と共にゴールへ届ける。揺るぎない決意を胸に、チーム一丸となって箱根を戦う覚悟は十分だ。
第3回は吉川響(文1=世羅)のインタビューです。(この取材は12月13日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションを教えてください。
「全日本も走らせていただいたのですが、その時と同じくらい好調をキープできています」
――好調の要因どのようなところですか。
「夏合宿の際に軽い貧血が発覚してそれが原因で予選会のメンバーは外れてしまいました。なので、貧血の対策をしっかりとしたことが大きな要因です」
――全日本が終わってからどのようなことに取り組んできましたか。
「箱根は山登りの5区を希望しているので練習で上り坂を走る際は山登りを意識して取り組んできました」
――初めての箱根に対しての思いを聞かせてください。
「まずは16人のエントリーメンバーに入れたことがとてもうれしいです。しかし、本番で走れるのは10人なのでその選抜でもしっかり残って本戦に出たい気持ちを高めることができました」
――エントリー発表直後はどのような気持ちでしたか。
「まずは一安心しました。ですが、プレッシャーも少し感じました」
――箱根と他の駅伝で気持ちの違いはありますか。
「三大駅伝の一つとして括られていますが、個人的に箱根は他に比べて一つ抜けた存在です。これまでいろいろな駅伝に出させてもらいましたが、それとは少し違うプレッシャーのようなものを感じます」
――吉川選手にとって箱根はどのような位置づけですか。
「自分の中ではずっとテレビで見てきた駅伝なのでそこで走りたい気持ちがありました。なので夢の舞台の一つです」
――チームの目標を教えてください。
「シード権獲得が最大の目標です」
――個人の目標はありますか。
「個人では希望しているのが山登りの5区なのでまずはそこで走ることが一番の目標です。もし出走できたらシード権内で往路のゴールテープを切りたいです」
――区間順位やタイムなどの具体的な目標はありますか。
「区間賞を取ることが一番の目標であり理想ではあります。しかし順位やタイムにこだわるよりはシード権を獲得することだけを目標にしています」
――調子のいい選手はいますか。
「同期の森下(翔太・政経1=世羅)はとても好調に見えます。彼は駅伝シーズンでの調整がうまいのでそのような面からも調子のよさを感じます」
――希望する5区に出走する自信はありますか。
「自信は結構あります。周りのチームメイトや先輩が5区を託してくれたり、山本佑樹駅伝監督も『5区をしっかりイメージしてくれ』と言ってくれているのでこのままケガせず練習を積めたら走れる可能性は十分にあると思います」
――最後に意気込みをお願いします。
「チームとしてはシード権を獲得することが一番なので、その目標は変えないで本番までやっていきたいです。個人では山登りの5区を走って世間の人から「あの走りがあったから明治はシード権を取れた」と言ってもらえるような走りをしたいです」
――ありがとうございました。
[島田五貴]
第99回箱根駅伝まであと9日。
関連記事
RELATED ENTRIES