(68)インカレ事前インタビュー⑬/山田梨功

2022.12.09

 林組の集大成だ。12月8日より全日本大学選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。創部101年目を迎えた今季は、2年ぶりに関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で優勝。勢いそのままにインカレ制覇を目指す。関東王者として挑む明大の戦いは11日、九産大と仙台大の勝者との2回戦から幕を開ける。元日に国立競技場で行われる決勝の舞台へ。日本一を懸けた戦いが始まる。

 今回はDF山田梨功(営4=浜松開誠館)のインタビューをお届けします。


 ――
インカレが直前に迫った今のお気持ちはいかがですか。 
  「やはり最後の1月1日に国立競技場で必ず優勝するということを目標にしてずっとやってきました。そこばかりを見ていたらいけないですが、一戦一戦を勝つという気持ちで目標の舞台に必ず全員が立ちたいと思っています。元日に国立で試合ができるということで大学サッカーの価値を上げられると思いますし、明治の価値を上げるということも含めてとてもモチベーションになります。全員がそこに向けて貪欲に勝ちたいという思いを持っていると思います」

 

――今年度これまでを振り返っていかがですか。 

 「リーグ戦は1試合しか出られていないのですが、やはりチームとしてリーグ戦を優勝できて、しっかりとインカレの出場権を取ったということは良かったと思います。個人的な話というよりは、副主将としてチームがどのようにしていい方向に向かっていって勝つかは一番大事なことだと思います。最後にインカレで優勝できたらいいですが、まずはリーグ戦を獲ることができて良かったです」

 

――4年生という立場になって、練習や試合で意識していることはありますか。 
 「副主将という立場で、自分が試合に出るということももちろん大事ですが、いろいろ自分との葛藤もありながら、チームがどうすればうまくいくかということを4年生として見せていかなければいけないなというのは1年間通してずっと思っていたことです。まだまだそこの部分は足りていないですが、ここからインカレに向けてもう1、2段階自分の覚悟をしっかり決めていきたいなと思います」

 

――明大での4年間はどのようなものでしたか。 
 「有名で優れた選手が全国から集まってくる中で、本当に毎日が1年生の時から勝負でした。最初は圧倒されることが多かったですが、徐々にそういうことにも食らいつきながら毎日が挑戦で、自分の立場に満足せずにやっていると思います。今こうして4年になっても毎日チャレンジして反省しての繰り返しだと思います」

 

――4年間でどのような部分が成長したと感じますか。 
 「本当にサッカーの部分はもちろんですが、やはり人間性のところで栗田大輔監督やスタッフの方が全体ミーティングで社会のことやいろいろな分野のことを話してくださいました。ノートにもたくさん書き留めていますし、自分の中でもそれがすごく大事で、価値観や知見が広がったと思います」
 

――同期の存在はどのように感じていますか。 

 「僕たちは1年生の頃から大人しいと言われることが多かったです。今年度になってプロに行く人もいますが、どうしたら結果を出せるかということをみんなで考えてミーティングをする中で本当に一人一人が責任感を持つようになりました。自分がチームを引っ張るという気持ちが大きくなったと思います。頼りになる存在ですし、みんなといい関係を築けていると思います」

 

――明大で学んだことで、サッカー問わず今後の人生に生かせると感じたことはありますか。 
 「スローガンにもありますが、本当に礼節を重んじるということや人間性とよく言いますが、考え方の一つをとっても重みを感じます。人間性と一言で言ってしまうと簡単ですが、挨拶の仕方などもこだわって4年間やってきました。受け答えや大人の方との接し方、考え方という部分は普段からピッチ以外のところで追求してきたと思います」

 

――最後に、改めて意気込みをお聞かせください。 
 「まずは試合に出るという思いで毎日を大事にしていきたいです。チームが勝つために自分に何ができるかを考えて本気で取り組んで、(チームが)一体になれば本当に明治は強いです。チームがいい状態に持っていけるような雰囲気を作れる存在に自分がなりたいと思っているので、そこは徹底していきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[長﨑昇太]

 

◆山田 梨功(やまだ・りく)営4、浜松開誠館高、184センチ・75キロ