
(65)インカレ事前インタビュー⑩/松原亘紀
林組の集大成だ。12月8日より全日本大学選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。創部101年目を迎えた今季は、2年ぶりに関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で優勝。勢いそのままにインカレ制覇を目指す。関東王者として挑む明大の戦いは11日、九産大と仙台大の勝者との2回戦から幕を開ける。元日に国立競技場で行われる決勝の舞台へ。日本一を懸けた戦いが始まる。
今回はMF松原亘紀(文4=大津)のインタビューをお届けします。
――4年間を振り返って思い出はありますか。
「下級生の時に、同期の仲間とチームのために仕事をして、どうしたらチームうまくいくのかなどを夜な夜な話し合っていたことが思い出です。大変だったのですが、今思い返してみると、そういったことが役に立っていますし、同期の仲も深まりチームのために何かしたいという思いが強くなったと思います。あとは、1年次に憧れていた先輩たちを応援してインカレで優勝したことも思い出です」
――4年間で学んだことは何ですか。
「明大はプロの養成所ではなく人間形成の場であるのでサッカーだけやっていても結果は出せず、学校生活や日常生活をしっかりしないと一流の人間にはなれません。サッカー選手という枠に囚われるのではなく一流の人間になれるようにミーティングや他のスポーツの人、企業の方からのお話を通して学べるものは多かったと思います」
――栗田大輔監督への思いは何かありますか。
「自分は4年生になる少し前から就職活動をしています。栗田さんも一般企業でバリバリ働いている方なので、そういった面ではすごくかっこいいなと思っています。栗田さんがミーティングでお話してくださる内容の一つ一つがしっかりしていて、何で毎週内容の濃い話ができるのだろうかと思っていて、そういったところでやはりすごい方だなと思います」
――同期への思いは何かありますか。
「4年間共に戦ってきた仲間ですし、今4年生にケガ人が多い中で最後の大会が始まってしまうので、その4年生の思いを背負って試合に臨み優勝したいと思います」
――今シーズンのご自身のプレーを振り返っていかがでしたか。
「始動から結果が出ず、夏の総理大臣杯全国大学トーナメントの前にはケガをしてしまい、なかなかうまくいかないシーズンでした。リーグ戦では1ゴールしか決めておらず、まだまだチームに結果を残して恩返しできることはあると思っています。最後の大会に向けて個人としても結果が出せるように頑張っていきたいと思います」
――後輩へのメッセージをお願いします。
「来年度からこの伝統ある寮から新しい寮に変わるということで、いいことではあるのですが、代々明治の先輩方から受け継いでいる歴史が薄れてしまう部分が少なからずあると思います。自分たちで新しい明治を築きながら、明治の歴史をしっかりと引き継いでより良い組織を作っていけるように頑張ってほしいです」
――4年生から見て来年度のチームに関して思うことはありますか。
「3年生はサッカーの能力はずば抜けて高いので、その面に関しては全く心配していないです。明るい人が多く仲が良いのですが、それがノリにならないように明るくサッカーしてくれれば何も問題はないと思います。やる時はやる学年なので来年度結果が出ることを楽しみにしています」
――同期で5人プロ内定が出たことに関してはいかがですか。
「率直に4年間一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間がプロに内定し、J1に4人、J2に1人行くことはうれしいです。まだ自分の進路を決めていないですが、プロに行く同期よりも活躍したいし、負けたくないと思っています」
――引退も近付いていますが、実感はありますか。
「あと約1カ月で卒業してしまうのかという感じです。もっと自分自身チームのために結果を残したかったという気持ちが強いので、寂しいというよりかは悔しいという気持ちの方が強いです」
――インカレに向けての意気込みをお願いします。
「チームの目標は1月1日にみんなそろって優勝することなので、そこに向けてチーム一丸となって練習して、やはり明治が優勝するのかと思ってもらえるように頑張りたいと思います。絶対優勝します」
――ありがとうございました。
[新津颯太朗]
◆松原 亘紀(まつばら・こうき)文4、大津、170センチ・65キロ
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