
(62)インカレ事前インタビュー⑦/赤井シャロッド裕貴
林組の集大成だ。12月8日より全日本大学選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。101年目を迎えた今季は2年ぶりに関東大学リーグ戦1部で優勝。勢いそのままにインカレ制覇を目指す。関東王者として挑む明大の初戦は11日、九産大と仙台大の勝者との2回戦から幕を開ける。元日に国立競技場で行われる決勝の舞台へ。日本一を懸けた戦いが始まる。
今回は赤井シャロッド裕貴(政経4=帝京)のインタビューをお届けします。
――今シーズンここまでを振り返っていかがでしたか。
「リーグ戦、天皇杯の両方とも初戦で負けて、今年度はどうなるのだろうという中で始まっていきました。みんなで話し合い、毎日少しずつステップアップしていくという思いでずっとやっていました。夏には総理大臣杯に出場することができ、前期リーグ戦も首位で折り返すことができました。最終的にリーグ戦で優勝することができたので、1年間を通してチーム力はとても上がったと思っています。みんなが自分の役割を全うしていた1年間だったと思います」
――栗田大輔監督からどのような要求がされていますか。
「自分はターゲットマンになれる選手でもあるので、試合に出たからにはクロスだったりロングボールだったり、自分が体を張ってポストプレーをするということをよく試合に出る前に話されます」
――攻撃陣の選手層はとても厚いですがメンバー入りに向けて考えていることはありますが。
「トーナメント戦はチームメートにどれだけ信頼されているか、この人にボールを託しても大丈夫かという強い思いがあればあるほど、伸びる試合は伸びると思っています。FWだったらパスをする瞬間にシュートを決めてくれるかが頭の中によぎることがあるので、できるだけ練習や練習試合でそのイメージを共有させて、本番で試合に出たらどんどんボールがもらえるようにということを意識していきたいです」
――栗田監督に対する思いはありますか。
「栗田さんはお忙しい中朝早くから練習に来て指導してくださります。そういった監督は他の大学にはいないと思います。栗田さん以外のスタッフもそうですが、そういった今まで関わってくれた人に対してしっかり優勝という形でお返ししたいなという気持ちがあります」
――明治での4年間はどのようなものでしたか。
「残り1ヶ月ありますが、長いようで本当に短く、1年次に4年生がこの時期に『本当にあっという間だから全力でやった方がいいよ』とおっしゃっていたのが本当にその通りだと実感しています。自分の中ではそれなりに全力を尽くしてきたのですが、もっとやっていれば良かったなということもあります。しかし誇らしい気持ちもあり、ここまでやってこれたのは1人の力ではないですし、本当にチームのみんながいてくれたからやってこれたのだなと思います」
――印象に残っている試合や出来事はありますか。
「すごく経験値を積めたという意味で、3年次のIリーグです。その時に得点王になったのですが、やはり試合に出ることは大事だなと思いました。毎週試合に出ることによって、どんどん自分が成長していくのを感じることができました。やはり、そのIリーグの14試合というのは、自分の中でターニングポイントだったのではないかなと思います」
――明大での4年間が今後の人生に活かされる部分はありますか。
「やはりコミュニケーションの部分がすごい活きるなと思っています。少し外に出たり、他の大学生との交流してみたりすると、意外と話せない人やコミュニケーションがうまく取れない人が多いと感じました。また、日本人は結構シャイなので、初対面の人にうまく心を打ち明けないということもあると感じました。僕は結構そういうのが得意で、短い期間でも仲良くできる方ではあります。そういう部分は明治にいたからこそ言葉遣いなどを学ぶことができたなというふうに思います」
――インカレに向けて改めて意気込みを
「『もう絶対優勝』というスローガンを個人的に掲げています。ただサッカーで優勝するだけではなく、応援や補助役、日々の練習、日頃の行いなども含め全てにおいて、日本一の取り組みをすることが大事だなと思っています。そういう積み重ねが自ずと結果に反映されると思うので、それだけはしっかりやっていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
[正野真由夏]
◆赤井 Scharod裕貴(あかい・シャロッドひろき)政経4、帝京、197センチ・87キロ
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