(60)インカレ事前インタビュー⑤/徳永敦優

2022.12.05

 林組の集大成だ。12月8日より全日本大学選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。創部101年目を迎えた今季は、2年ぶりに関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で優勝。勢いそのままにインカレ制覇を目指す。関東王者として挑む明大の戦いは11日、九産大と仙台大の勝者との2回戦から幕を開ける。元日に国立競技場で行われる決勝の舞台へ。日本一を懸けた戦いが始まる。

 今回はDF徳永敦優(商4=ルーテル学院)のインタビューをお届けします。

 

――4年間を振り返っていかがでしたか。 

 「やはり、明大のサッカー部に入部した時に、レベルの違いに驚いて、ここで4年間本当にやれるのかなという不安や衝撃を受けたということが入部した時に感じたことです。そこから徐々に慣れていった中で、3年生から少しずつトップチームの方に公式戦で絡み始めて、試合に出場する機会が増えた時は下級生の時に積み上げてきたことが発揮できる場面もあり、そういうことが良かったかなと思います」 

 

――4年間で学んだことは何ですか。 

 「特にピッチ外のところですごく多くのことを経験したと思っています。今年度は主務を務めていて、自分たちがサッカーをできていることは当たり前の環境ではないということを、主務の立場でさまざまなことを感じています。自分がサッカーをできているということに感謝する気持ちや、それをプレーで表現するというか、サッカーにつなげていくということを学びました」 

 

――栗田大輔監督への思いはありますか。 

 「高校3年生の時に実績も実力もない自分を明治のサッカー部のセレクションに合格を出してくださり、入部することができたということにまず感謝の気持ちがあります。4年生になり主務になってからは、時には厳しく指導してくださることもありますが、その一つ一つのご指導の全てが自分の成長につながっていると感じているので感謝しかないです」 

 

――同期への思いはありますか。 

 「4年間を過ごしてきて一緒に生活もしていますし、自分は同期のことが大好きなので、この同期でインカレ優勝したいという気持ちがあります。昨年度は3位という結果で終わってしまった悔しさや、今年度の総理大臣杯全国大学トーナメント(以下、総理大臣杯)の悔しさを持っていると思うので、そういった思いを全てインカレにぶつけていければと思います」 

 

――リーグ優勝に関してはいかがですか。 

 「昨年度最終節で取りこぼしてしまった優勝というものを今年度は必ず達成するんだという気持ちで迎えました。しかし、開幕節は東国大に負けて大丈夫かという不安はあったのですが、そこから立て直して、1試合ごとに着実に成長し続けられたことがリーグ戦優勝につながったと思います。自分自身は前期リーグではベンチに入って、たまに試合に出たりしていましたが、総理大臣杯以降はケガの影響でなかなか試合に絡むことはできなかったのですが、外から見ていて一試合一試合確実に勝ち点を積み重ねる執念や難しい試合でも何とか勝利するんだという気持ちが他のチームよりも勝っていたということがリーグ優勝につながったと思っています」 

 

――4年間で印象的だった出来事をお聞かせください。

 「サッカーでは3年次のリーグ戦のデビュー戦が印象に残っています。立正大戦で初めて試合に出場し、0ー1で負けている中で終盤に自分のクロスから藤原悠汰さん(令3政経卒・現モンテディオ山形)がヘディングで得点を決め、ギリギリで勝ち点を拾ったという試合でした。デビュー戦でいいクロスから得点につなげることができたということがとてもうれしかったですし、今まで努力してきたことが報われて良かったなというふうに思いました。私生活では、下級生の頃に仕事もつらい中で先輩に隠れてワイワイやったりしたことが楽しかったです。当時は辛かったですが、今振り返るといろいろ含めて楽しかったなと思います」 

 

――プロ内定の5人に対してはいかがですか。 

 「素直におめでとうと思っています。同期から5人もプロ内定が出ていて、その人たちや他の人も含めて一緒に練習したり4年間サッカーができたことはとても幸せです。プロに行っても必ず試合を見に行ったり結果を追ったりして、ずっと応援し続けたいなと思います。プロの世界は厳しいので5人は大変だと思いますが、その中でも活躍して上を目指して頑張ってほしいなと思います。自分も違う道ではありますが、それに負けないように頑張ってやっていきたいなと思います」 

 

――インカレに向けて意気込みをお聞かせください。

 「今年度の目標がインカレ優勝で、それは始動から掲げています。その目標を達成するために1年間やってきたので、それがあと4勝すれば手が届くところまで来ています。「アミノバイタル®」カップや総理大臣杯で負けたりリーグ戦優勝したりと多くのことを経験した中で、それは全てインカレにつながってくると思っているので、ここは全国大会だから他のチームも何が何でも勝つ、明治を倒すつもりで挑んでくると思うので、それを跳ね返すくらいの強い気持ちを持ってチーム全員で戦っていきたいです。自分自身もピッチに立てるように、残りの期間練習に励んでいきたいと思っています」 

 

――ありがとうございました

 

[長﨑昇太]

 

◆徳永 敦優(とくなが・あつひろ)商4、ルーテル学院高、178センチ、75キロ