
(56)インカレ事前インタビュー①/神宮司光汰マネジャー
林組の集大成だ。12月8日より全日本大学選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。創部101年目を迎えた今季、は2年ぶりに関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で優勝。勢いそのままにインカレ制覇を目指す。関東王者として挑む明大の初戦は11日、九産大と仙台大の勝者との2回戦から幕を開ける。元日に国立競技場で行われる決勝の舞台へ。日本一を懸けた戦いが始まる。
今回はマネジャー神宮司光汰(商4=クラーク記念国際)のインタビューをお届けします。
――マネジャーとして今季を振り返っていかがですか。
「4年生が自分だけなので同期のマネジャーに困ったことがあったら相談することができず、1人でいろいろ考えていた時期もありました。最初はなかなか勝てなかったですし、後輩のマネジャーもコロナで昨季はあまり経験を積めていない中でどうしたら成長できるのか、また成長させられるのかということを常に考え続けた1年でした。しかし僕1人ということもあるので後輩にも助けてもらいながらここまでやってきた1年だったのかなと思います」
――理想のマネジャー像を教えてください。
「行動全部がチームのためになっているようなマネジャーは理想です。マネジャーは目立たない仕事で注目を浴びることも少ないですが、一つ一つの作業がチームの勝利につながっていることを信じています。どんな行動もチームの勝利に直結させることができるマネジャーが大事だと思っていて、それを体現してくださったのは歴代の先輩方でした。そこをなんとか自分も理想の形に持っていきたいと思っています」
――マネジャーとして活動する原動力を教えてください。
「チームが勝ったときの雰囲気やみんなの表情が原動力になっています。それは1年次にたくさんの優勝を経験して、勝ったときの雰囲気や表情の良さを見るうれしさを知ったからです。あとは結果が出なかったり、ずっとリハビリをしていたり、またケガをしている選手やセカンドチームだった選手がトップチームに上がって試合に出た姿を見るのも原動力になっています」
――4年生のマネジャーとして後輩のマネジャーに残していきたいことはありますか。
「何事もチームのためということを第一に思ってやってほしいということを伝えたいです。自我が出てしまうことはチームの方針や軸をぶらしてしまうことになるので、マネジャーはマネジャーとしての役割をしっかりこなしてほしいです」
――栗田大輔監督の言葉の中で印象に残っているものはありますか。
「全体ミーティングでよくおっしゃっている『どんな立場でも全力でチームのために』という言葉が印象に残っています。試合に出ても応援でもマネジャーでもチームの勝利のためにフォーカスしてみんながやるということを日頃から言われ続けています。だからこそ、大事な時にチームのために選手も走ることができ、マネジャーとしても選手が少しでもやりやすいように、チームの勝ちにつながるようにするのにと奮い立たせられている言葉なので特に印象に残っています」
――同期への思いを教えてください。
「1人だけの男子マネジャーでしたがすぐに受け入れてくれて、一緒に食事に行くなどの一つ一つの最高な時間や4年間を過ごせたのは同期のおかげだと思っているのでありがとうと伝えたいと思います。この同期とできるのも残りちょうど1ヵ月ぐらいなので、インカレで優勝して最後にみんなでそれぞれの門出を祝いたいです」
――残り1カ月間はどのように過ごしていきたいですか。
「今までとあまり変わりませんが、最後までチームのために尽くす1ヵ月にしたいと思います。最後1ヵ月だからや引退だからと考えるのではなく、これまで通りにいつもチームのためにやってきたことを4年間積み重ねてきた自信はあります。残り少ないからと気負うのではなくて、今まで通りしっかり最後までやり遂げたいと思います」
――インカレに向けて、マネジャーとしての意気込みをお願いします。
「後輩には『チームを勝たせられるマネジャーになろう』と言ってきています。直接的には貢献できませんが、日頃のサポートの積み重ねが勝利につながることは1年生の時からこれまでのリーグ戦の優勝などで感じています。そのため、最後までマネジャーができることでチームを勝たせて最後にもう一度日本一になって4年生のマネジャーとして後輩に言ってきたことを証明したいと思います。またマネジャー全体としても最後までチームを勝たせるマネジャーでありたいです。自分たちが1年次に4年生の先輩方に見せてもらった景色を後輩に伝えることができれば、日本一を知る後輩がまたできるので、それを見せられたらと思います」
――ありがとうございました。
[石田聖]
◆神宮司 光汰(じんぐうじ・こうた)商4、クラーク記念国際
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