
(82)~road of 〝AHead〟~ 齊藤誉哉「紫紺を着るからには負けていい試合はない」(前半)
「しっかり頂点だけを見つめる」。石田吉平主将(文4=常翔学園)が今年度のスローガン『AHead』に込めた思いだ。4年ぶりの大学選手権(以下、選手権)優勝という頂点の地へ。闘球に魂を込め、たくさんの汗を流した日々。4年生にこの4年間とラストシーズンに懸ける思いを語っていただいた。11月1日より連載していく。
第20回は齊藤誉哉(文4=桐生一)のインタビューをお送りします。(この取材は10月26日に行われたものです)
――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。
「小さい頃からラグビーが好きで、小学校2年生くらいのタイミングで群馬県の伊勢崎ラグビースクールというクラブに入りました。ラグビーを好きになることを第一にしてくれるクラブだったので、怒られるのが好きじゃない自分にとって合っていました。最初はラグビーが終わった後にみんなで遊ぶのが好きだったのですが、途中からは真剣に活動するようになり、最後の大会で僅差で負けた時にとても悔しい思いをしたのを覚えています。スクールの後輩には、ラグビーは楽しいので好きになったらもっと上達すると思うから楽しんでラグビーをしてほしいということを伝えたいです」
――印象に残っている試合はありますか。
「個人的には、1年生の時に選手権の準々決勝でスタートから出させてもらったというのが一番の思い出になっています」
――明大に入った理由を教えてください。
「ラグビーがうまくなりたいと思っていて、日本一を狙えるチームで日本一になりたいと思い、明治大学を選びました」
――寮生活はいかがでしたか。
「高校まで実家暮らしで寮生活はとても不安だったのですが、いい仲間に恵まれて、ずっとラグビーに集中できましたし、日々の生活も楽しく過ごせています」
――4年生になって成長したことはありますか。
「4年生で副将になり、チームをまとめなきゃいけない立場で、今までよりチームに発信をしたり、まとめなきゃいけなくなりました。先頭に立って引っ張るという立場になり、率先してやらないといけなくなったので、できているかは分かりませんが、意識して昨年までよりはできているのかなと思います」
――目標の先輩はいましたか。
「大輔さん(射場・令2政経卒=現NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)と京平さん(山沢・令3政経卒=現埼玉パナソニックワイルドナイツ)はすごいなと感じていました。もちろん他の先輩もすごかったですが、あの二人はポジションも同じで学ぶべきところが多かったです。チームからの信頼もずば抜けていて、そのような面では憧れでした」
――BKリーダーという立場はいかがでしたか。
「BKにいい選手がそろっていて、自分の意見を言える選手が多いので、そういった面では意見が食い違うことにも反対があって、そこをまとめることが大事なのかなと思いながらやっています」
――『前へ』という言葉をどのように受け止めていますか。
「紫紺を着るからには負けていい試合はないと思いますし、絶対勝たないといけないと思っています。そういった面で、明治であるからには後方ではなく前に行こうという意味合いの言葉だと思っています」
――ありがとうございました。
[廣末直希]
後編はこちら→①
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