(150)MARCH対抗戦事後インタビュー①/杉彩文海、甲斐涼介、溝上稜斗

2022.11.27

 寒空の中行われたMARCH対抗戦。今年度は57年ぶりに5校そろって箱根駅伝(以下、箱根)に出場するため、非常に注目度の高い大会となった。明大からは11人が出場し6人が自己ベストを更新した。今回はレース後の選手の声をお届けする。

 

 第1回は杉彩文海(文3=鳥栖工)、甲斐涼介(情コミ2=宮崎日大)、溝上稜斗(商2=九州学院)のインタビューです。

 

4組3着 28分39秒58(自己新)

――今大会の位置付けは何でしょうか。

 「一つが箱根前の最後のレースで、最後のチャンスというかメンバー争いを考えた上での指標となる試合です。個人的で関係があるかは分からないのですが、自分は3年生で今後の進路を考えた上ではタイムを出すことが今後につながると監督からも言われたので、箱根と今後の進路に向けて重要な位置付けでした」

 

――収穫はありましたか。

 「一つは自己ベストを更新できたことで今シーズンを通して全くいい走りができていなかったので、状態を上げている確認ができたと思います。中盤に前に出てしまったのですが、腹をくくって前の方でレースを進めて終盤も粘り切ることができました。積極的なレースで勝負強さを自分の中で生かすことができたと思います」

 

――課題はありましたか。

 「中盤で前の法大と青学大の選手がぽんと出られたのですが、勝てないような相手ではない、格の違う選手ではなかったので自分が前でレースを進めました。もう少しそこで食らいついて組トップであれば、チームにとってもいいですし、自分にとってもいい流れをもたらすことができたと思うのでそこは少し課題だと思います」

 

――ありがとうございました。

甲斐涼介(情コミ2=宮崎日大)

 

甲斐

3組5着 29分20秒33(自己新)

――今回のレースを振り返っていかがですか。

 「世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)が終わって、(その結果を)引きずっていては駄目なので切り替えて最初の5000メートルを14分25秒で通過でき、突っ込めたのでそこは良かったと思います」

 

――収穫は何かありましたか。

 「5000メートルを14分半切りで入れたので余裕を持って走れていましたが、前と差ができてしまい、そこを詰めるのに体力を使ってしまいました。そういうところを勉強していきながら、次は絶対28分台を出したいと思います」

 

――世田谷ハーフからの調子はいかがですか。

 「世田谷ハーフが駄目でメンタルにきていたのですが、落ち込んでばかりでは良くないので自分で気持ちを切り替えて練習してこの大会に向け調整していこうと思っていました」

 

――チームの雰囲気はいかがですか。

 「悪くはないと思っていて、しっかり練習も積めているのでこれからまたメンバー争いが激しくなるのではないかと思います」

 

――次に出場される大会は何でしょうか。

 「12月はメンバーに入れば合宿で大会もないので、メンバーに選ばれなかったら12月終わりの法大競技会です。どちらであろうと自分の今の力を出し切れるように頑張りたいです」

 

――ありがとうございました。

 

溝上稜斗(商2=九州学院)

溝上

3組10着 29分31秒29(自己新)

――今の調子はいかがですか。

 「夏合宿で故障してしまいずっと走れていなくて、今月から走り始めた感じでした。先々週の日体大競技会の5000メートルに合わせて徐々に段階で上げていけたらと思い、そういう位置付けで出場しました」

 

――レースプランは立てていましたか。

 「本来であれば最初から突っ込んで、後半粘っていくレースをしないといけないのですが、今の自分の位置を考えた時にそういうレースではなくしっかり刻んでいくのが今の自分的には、次につながると思いました。先頭には付かずに淡々と走った感じです」

 

――結果に対する満足度はどれぐらいですか。

 「今回の結果でどうこうというのは自分では考えていなかったので、これを次にどう生かしていけるかという方が大事だと思います」

 

――今回の大会の雰囲気はいかがでしたか。

 「この大会はすごく好きでバックストレートに応援団がいるので、そこでは離れられないと思いました(笑)。普段のレースとは違う雰囲気でとても楽しかったです」

 

――次の目標はありますか。

 「もちろん箱根も諦めてないですが、今から箱根に向けて急ピッチで上げていき、故障したら意味がないので箱根を見つつ、できることを丁寧にやっていこうと思っています」

 

――ありがとうございました。

 

[覺前日向子、桑原涼也、原田青空]

 

第99回箱根駅伝まで、あと36日。