(149)上尾シティハーフマラソン事後インタビュー③/山本佑樹駅伝監督、杉本龍陽

2022.11.23

 先週行われた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)に続き、箱根駅伝(以下、箱根)のメンバー入りを懸けたレースである上尾シティハーフマラソン(以下、上尾ハーフ)。4人が自己ベストをマークし、箱根のメンバー候補に名乗りを上げる結果となった。今回は上尾ハーフに出走した選手たちのレース後の声をお届けする。

 

 第3回は山本佑樹駅伝監督、杉本龍陽(政経4=札幌日大)のインタビューです。

 

山本駅伝監督

――今大会の全体的な総括をお願いします。

 「今回は箱根の16人のエントリーに絡めるかどうかというレースなので、先週の世田谷ハーフと合わせてどういうレースをするかなと楽しみにしていました。曳田(道斗・政経2=宮崎日大)、斎藤拓海(政経3=市立船橋)、山本樹(営1=専大松戸)が(1時間)3分台で来たのはいい結果かなと思います。世田谷ハーフよりも走りやすいコースですし、コンディションも良かったので、タイムで純粋に比較はできないですけれども、その3人はよく走りました。特に曳田はトラックと合わせてハーフマラソンの距離も対応してきましたし、斎藤は故障でずっと苦しんでいて、こういう長い距離の方が得意というのを生かしてくれたかなというのはあるので、全体的にまずまずという感じですね」

 

――その3人に次ぐ1時間4分台を出した井坂選手(佳亮・商1=水城)と吉川陽選手(営3=西脇工)についてはいかがですか。

 「井坂は先週1万メートルを走って、ハーフマラソンがどれくらい行けるかなというところでしたが、よく粘っていたと思います。吉川陽はどちらかというと短い距離が得意で、なかなか長い距離に対応し切れていなかったのですが、ハーフマラソンでこれだけ走れるようになってきたら、見えている世界がまた変わってくるかなと思います。この2人も良かったと思います」

 

――1時間4分台よりも下の選手で光るものが見えた選手はいらっしゃいますか。

 「1年生が割と粘って走っていたかなというのはあります。やはり1年生のうちからハーフマラソンに出るというところでまず良かったと思いますし、箱根に向けてどういう走りをしなければならないのかということを1年生で経験できたのは良かったと思います」

 

――MARCH対抗戦が迫っていますが、選手に期待することは何ですか。

 「杉(彩文海・文3=鳥栖工)、城戸(洸輝・情コミ3=宮崎日大)、甲斐(涼介・情コミ2=宮崎日大)あたりはハーフマラソンと合わせて1万メートルがどれくらい行けるかというところと、箱根とは別になりますが、馬場(勇一郎・政経3=中京大中京)あたりが1万メートルをどのくらい走るかというところです。それぞれの目標のところでやってくれればと思います」

 

――ありがとうございました。

 

杉本

148位 1時間05分32秒

――レースの振り返りをお願いします。

 「最初から先頭集団には付いていこうと決めていたので、スタートしてからは先頭の方で走っていました。ですが、5キロ過ぎから体が固まってしまい、そこからずるずると後退してしまいました」

 

――後退してしまった要因はどのように考えていますか。

 「ずっと下の方のチームで(練習を)やっていたので、実力不足かなと思います」

 

――今大会はどのような位置付けで出走されましたか。

 「箱根の選考も兼ねているということで走りました」

 

――今日の結果についてはどのように捉えていますか。

 「目標としているタイムにもいかなかったですしチーム内の順位も悪かったので、箱根のメンバー争いに加わることは多分できないと思います」

 

――残りの期間はどのように過ごしていきたいですか。

 「チームを第一に考えた行動をしていきたいと思っています。4年生としてしっかりチームをまとめていく立場なので、下級生が付いてきてくれるように、しっかりとした態度をとっていきたいです。ここから小澤(大輝主将・政経4=韮山)に頼るのではなく、自分たちでしっかりまとめていけたらなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[飯塚今日平、永井涼太郎]