(36)第138回明大祭に参加! ボッチャの魅力伝える

 ボッチャで遊ぼっちゃ」という企画名で明大祭に参加した明大スポーツ新聞部(以下、明スポ)。初日のみの教室企画となったが、幅広い年代にボッチャの魅力を伝えることができた。さらには明スポの活動を広める機会にもなり、来場者と部員の笑顔あふれる1日となった。


◆10・29 第138回明大祭(明治大学和泉キャンパス)

 

 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの参加となった明スポ。さらに、明大祭でボッチャ体験会を実施するのは初めての試みだった。今回はボッチャの面白さを知ってもらうため、教室にコートを制作し実際に体験してもらう形式に。「ゼロからのスタートだったのでずっと手探りで準備を進めてきた」(渡辺悠志郎・情コミ2=渋谷教育学園渋谷)。そんな不安が多く残る中で迎えた本番だったが、当日の体験会は予想を大きく上回る大盛況を見せた。ボッチャ体験までの待ち時間が発生し、用意していた椅子が足りなくなる事態に。そのため途中からは体験者同士の対戦形式に切り替えた。体験会では敵味方関係なくプレーをたたえる拍手が多く、対戦終了後は互いに言葉を交わす場面も。さまざまな人がボッチャに関心を持つきっかけをつくることができた。

 

 今回、明大祭に参加した理由はパラリンピックの競技であるボッチャの普及と発展のためである。ボッチャは簡単なルールのため老若男女を問わずに、さらにいつでもどこでも気軽に楽しめるスポーツだ。明スポボッチャ担当では老人ホームに訪問をして、ボッチャの体験会を定期的に実施。またボッチャの公式戦にも出場するなど幅広い活動を実施している。今後は明大生や学生全体へのボッチャの普及も目指していく予定だ。

 

 明大祭への参加を通して、パラスポーツの普及に向けた新たな一歩を踏み出した明スポ。今後もパラスポーツと人々をつなぐ架け橋のような存在になるべく、私たちは活動を続けていく。

 

[石田聖、七海千紗、松原輝]

 

参加した部員のコメント

金井遥香(情コミ3=大船)

――今年度の明大祭を振り返っていかがですか。

 「昨年度できなかったことを、後輩たちがかなえてくれました。ありがとうの一言です。今回、私は遊びに来てくださった方にルールを説明し、盛り上げる役割を中心に担わせていただきました。遊びに来てくださった方と一緒に、心の底から楽しませていただきました。たくさんの方が来てくださいましたが、ボッチャをやっていくうちに皆さんの笑顔が広がっていったと思います。『明大祭でボッチャ体験会を出すことには、明らかに需要がある』と分かったことが、今回一番大きな発見です。ボッチャの楽しさを教えるつもりが、新たな、より深いボッチャの楽しさを教えられた一日になりました」

 

新谷歩美(政経2=浦和一女子)

――明大祭での収穫はありましたか。

 「新聞を思いの外配布できたことです。特にオープンキャンパス号が多くの受験生の手に渡ったこと、そして明大の体育会が愛されていると気付けてうれしかったです。課題としては明大祭に来場していただいた方にもっと新聞が手に渡っていけるように改善したいと思います」

 

萩原彩水(情コミ2=栄東)

――今後の活動について教えてください。

 「来年度以降も明大祭に参加したり、パラ大学祭に参加したりしたいです。パラスポーツの普及に加え、明スポについてもより多くの人に知っていただけるように頑張っていきたいです」

 

渡辺

――今後の活動について教えてください。

 「今回多くの方にお越しいただいたことで、明スポが明大祭でできることはたくさんあると感じました。また、パラ担当としてもボッチャをもっと広めていける可能性を感じました。今年は、今回に限らずさまざまなイベント企画に後輩たちが積極的に参加してくれています。来年度以降は、明大祭やパラ担当の活動を彼らがさらに推し進めていってくれると期待しています。今後はそうした動きを後押しして明スポの活動のさらなる発展に貢献していきたいです」

 

石田聖(営1=大田原)

――次年度以降の明大祭ではどのような活動をしていきたいですか。

 「来年度は1日だけの出店ではなくて2日間や3日間ブースを出したいです。ボッチャ自体の理解を深めることももちろんですが、同時に明スポの活動の認知の場にしていきたいと思います」

 

末吉祐貴(営1=東京都私立城北)

――明大祭で印象に残っていることはありますか。

 「とある高校生2人組が2回も来てくれたことが印象的でした。若年層の人に『もう1回やりたい』と思わせられるほど楽しい競技だと再確認させられました。パラスポーツの無限大の可能性を感じます」

 

七海千紗(文1=大宮開成)

――明大祭に参加しての感想を教えてください。

 「初めての大学の文化祭でしたが、想像以上にたくさんの人が来てくれました。展示ブースの場所も3階と少し遠かったのであまり人が来ないと思っていましたが、自分たちの新聞を届けられてとてもうれしかったです。ボッチャを楽しそうにやっているのを見て、私も笑顔になれました」

 

松原輝(文1=国分)

――明大祭に参加していかがでしたか。

 「普段活動をする中で一般の方々と接する機会は少ないのですが、明大祭では年齢や性別を問わずたくさんの参加者に来ていただいたことが本当にうれしかったです。楽しかった、『ありがとう』と声を掛けていただくことも多く、ぜひ来年度以降もこの取り組みを継続していきたいと強く思いました」