(146)世田谷246ハーフマラソン事後インタビュー③/山本佑樹駅伝監督、新谷紘ノ介、鈴木祐太

2022.11.14

 昨年度に引き続き、箱根駅伝(以下、箱根)当落線上の選手が中心にエントリーされた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)。記録を狙う選手や、コンディションを確かめる選手など、各選手によって目的が異なる大会となった。今回は世田谷ハーフに出走した選手たちのレース後の声をお届けする。

 

 第3回は山本佑樹駅伝監督、新谷紘ノ介(政経2=世羅)、鈴木祐太(文2=鎌倉学園)のインタビューです。

 

山本駅伝監督

――箱根駅伝予選会(以下、予選会)や全日本大学駅伝(以下、全日本)に出走できなかった選手たちのエントリーとなりました。どのような走りを求めていましたか。

 「今日と上尾シティハーフマラソン(以下、上尾ハーフ)は箱根のエントリーメンバーの選考基準に入っています。予選会を走っていなくて今回走る選手はこれが基準になります」

 

――各選手の走りを見ていかがでしたか。

 「漆畑(瑠人・文4=鹿児島城西)は予選会を走っているので、それとセットになりますが、全日本を走れなかった悔しさを出してくれました。堀(颯介・商1=仙台育英)が戦力として台頭してきました。夏場は20キロの練習を外していたので心配していましたが、しっかりやってくれたのでよかったです。後は下條(乃將・情コミ4=東京実)、杉(彩文海・文3=鳥栖工)は予選会をやってきているのでそこまで心配していませんでした。新井(晴文・法2=國學院久我山)は故障が長かったですが、しっかりハーフマラソンを走ったので、良かったです。逆に橋本(基紀・商3=専大松戸)、城戸(洸輝・情コミ3=宮崎日大)、甲斐(涼介・情コミ2=宮崎日大)はもう少し走れてほしかったです。新谷は全日本を走っているので、今日は練習で前半ゆっくりいきながらラスト5キロはしっかりいった感じです」

 

――上尾ハーフに出場する選手たちにどのようなことを求めますか。

 「世田谷ハーフの記録が一つの基準になってきます。上尾ハーフは世田谷ハーフよりも記録を出しやすいコースなので、今日のトップの64分前半の記録をどれだけ超える選手が出てくるかに注目したいです」

 

――ありがとうございました。

 

新谷

106位 1時間09分20秒

――練習の一環として出場したと伺ったのですが、走ってみていかがでしたか。

 「ペースを維持しながら走り、最後はレース感覚を取り戻すためにペースを上げました。練習の一環で出場したという意味ではいい練習、いい走りができたのではないかと思います」

 

――ハーフマラソンの距離はいかがでしたか。

 「昨年度も出場していたので、コースは分かっていました。ハーフマラソンの距離は今のところ自分がいい結果を残している種目であり、今後も強みにしていきたいと思いました」

 

――全日本からはうまく切り替えができていますか。

 「全日本のことを忘れるわけではありませんが、ひとまず箱根にフォーカスしようと決めていました。まずは気持ちを切り替えて生かせるところは生かして、反省するところはしっかり改善して、箱根に向けてやっていこうとしています」

 

――箱根のエントリーに向けてはいかがですか。

 「これからアピールできる場は練習くらいなので、日々やれることを淡々としていきます」

 

――ありがとうございました。

 

鈴木祐

70位 1時間07分18秒

――今日のレースの振り返りをお願いします。

 「個人的にはもっと走れると思っていたので、悔しい気持ちが大きいです」

 

――コンディションはいかがでしたか。

 「2、3週間前まではある程度いいと思っていました。しかし直前のポイント練習のときに脚が気になったので、万全とまではいかなかったです」

 

――本大会の位置づけはどこにしていましたか。

 「自分としてはここで1回タイムを出しておきたいと思っていたのですが、佑樹さん(山本駅伝監督)の中では練習の一環というふうに言っていました。人によって位置づけは違うと思いますが、自分としてはタイムを狙っていく大会でした」

 

――本大会を経て収穫はありましたか。

 「昨年度は早い段階で脚がきつくなってしまいましたが、今年度は多少粘れました。しかしハーフの走り方が自分はまだできていないことと、20キロを走り切る力が他の人と比べて足りないことが課題だと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[大橋直輝、菊地隼人]