
(144)世田谷246ハーフマラソン事後インタビュー①/漆畑瑠人、下條乃將、堀颯介
昨年度に引き続き、箱根駅伝(以下、箱根)当落線上の選手が中心にエントリーされた世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)。記録を狙う選手や、コンディションを確かめる選手など、各選手によって目的が異なる大会となった。今回は世田谷ハーフに出走した選手たちのレース後の声をお届けする。
第1回は漆畑瑠人(文4=鹿児島城西)、下條乃將(情コミ4=東京実)、堀颯介(商1=仙台育英)のインタビューです。
漆畑
8位 1時間04分13秒
――レースを振り返っていかがですか。
「全日本大学駅伝(以下、全日本)を走る予定だったのですが、箱根駅伝予選会(以下、予選会)の内容が悪かったため(エントリーから)外されてしまいました。全日本を走れないと分かった時は悔しさがすごくあったのですが、ここで落ち込んでたらいけないと思い、世田谷ハーフでやってやろうというその一心で走りました」
――チームトップでしたが手応えはいかがでしたか。
「世田谷ハーフのコースと今日の暑さと風の強さを考えたら悪くない順位だと思います。タイムとしては全く満足してないです。最低でも63分台を出したかったので悔しい気持ちはあります」
――今回見つかった課題はありますか。
「まだ中盤の粘りが足りないなと思います。後半風と暑さがあったのですが、それを言い訳にはできません。まだ15キロからのラスト6キロの粘りが足りないなと感じるので、そこは一つ課題としてやっていきたいなと思います」
――全日本でのチームメイトの走りはいかがでしたか。
「正直9位は悔しいです。自分が走っていればシード権を取れたのではないかという気持ちも正直ありました。ですが佑樹さん(山本駅伝監督)が決めた選手を送り出しているので、そこは自分も切り替えていきたいと思います。全日本でチームが落ち込んでいる中でも、4年生が奮起することでチームが箱根に向けて上がっていくのではないかと思います」
――ありがとうございました。
下條
22位 1時間04分46秒
――レースを振り返っていかがでしたか。
「今回は佑樹さんから『そこまで全力を尽くしていかなくていい』と言われていたので、自分の中で65分を目安にして、(1キロ)3分5秒を切るくらいで押し切れればと思っていました。ですがいざスタートしてみたら前が速くてそれに釣られてしまい、体も比較的動いていたので、3分1、2秒くらいで押せるところまで押そうと思って二子玉川くらいまで行きました。二子玉川は強い向かい風だったのでそこでかなり消耗してしまい、その後の上りで少しペースが落ちて最後ダラダラ走ってしまった感じです。ゴールタイムだけ見たら設定タイムよりも速く走れたので良かったと思っているのですが、内容としては満足していないです。15キロくらいまで頑張ってそこから少しペースが落ちてしまい、予選会と同じことを繰り返してしまったという思いがあるので、そこの修正をこれからしたいなと思っています」
――終盤の粘りが課題でしょうか。
「箱根では、今年度は復路を走った方がチームのためになると思っていいます。それを考えた時に21キロではなくもう少し距離が長くなってくると思うので、もう少し走れる体力と脚づくりが必要なのかなと今回と予選会で感じました」
――全日本は出走がかないませんでしたが、その時の心境はいかがでしたか。
「もちろん走りたいという思いはありました。ですが年間を通して箱根でしっかり結果を残すというイメージで練習していたので、全日本は走れたらいいなくらいで考えていたので、そこまで個人的には走れなかったことに対するショックは大きくなかったです。しかし、いざレースを見てみると走りたかったなという思いも出てきました。ですがそれ以上に箱根で昨年度の失敗があるのでそれを繰り返さないためにも、箱根でしっかり借りを返すために練習を重ねていきたいと思います」
――今後の意気込みをお願いします。
「4年生として覚悟持って今年度はやってきました。まだ全員が前を向けてはいないと思うのですが、後輩に箱根でシード権を残せるように、一人一人が箱根でシード権を取るんだという思いを持って残り1カ月半、練習や普段の行動に気を付けてやっていこうと思います」
――ありがとうございました。
堀颯
10位 1時間04分15秒
――レースを振り返っていかがでしたか。
「初めてのハーフマラソンということで緊張はしていたのですが、目標としていた64分台前半という良いペースで押していけたので、練習の成果は出たのかなと思います」
――山本駅伝監督からはレース後にどのような言葉を掛けられましたか。
「箱根に向けていい感触はつかめたと思うので、しっかりこれからの練習を頑張ろうということを言われました」
――予選会と全日本の出走はありませんでした。
「予選会は力不足ということで悔しい思いをしました。ですが全日本はハーフマラソンに向けて計画的にやれたと思います。全日本を諦めてこの世田谷ハーフで結果を出そうと思っていたので、しっかり結果を出せて良かったなと思います」
――今回のハーフマラソンは選考に向けてプラスになりましたか。
「そうですね。自分の中では全日本より上の立ち位置だったので、その中でしっかりチーム内2位という順位で走れたのは良かったのかなと思います」
――手応えはありましたか。
「初のハーフマラソンにしては良かったのかなと思うのですが、他大学の1年生と比べるとまだまだ力が足りないなと思うところがあるので、そこは今後の課題だと思います」
――ありがとうございました。
[大橋直輝、菊地隼人、石井遥]
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