(62)~road of 〝AHead〟~ 土肥恵太「最高学年としてチームを引っ張りたい」

2022.11.11

 「しっかり頂点だけを見つめる」。石田吉平主将(文4=常翔学園)が今年度のスローガン『AHead』に込めた思いだ。4年ぶりの大学選手権(以下、選手権)優勝という頂点の地へ。闘球に魂を込め、たくさんの汗を流した日々。4年生にこの4年間とラストシーズンに懸ける思いを語っていただいた。11月1日より連載していく。

 

 第9回目は土肥恵太(政経4=秋田工)のインタビューをお送りします。(この取材は10月12日に行われたものです)

 

――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。

「3個上のお兄ちゃんがきっかけです。3歳の時に兄がラグビーを始めて、それを見に行ったついでに僕もやりたいとお父さんに言って始めました」

 

――4年間を振り返ってみていかがですか。

「1、2年生の時は全然結果を残せずに下のチームにいて、悔しい思いをしました。でも→ですが学年が上がるにつれて、努力が身を結んだというのもあり、4年生の春には目標だった紫紺を着るというのを達成できたのは良かったです。それでもあと3カ月あるので、紫紺を着てチームの勝利に貢献するためにもっと頑張りたいと思います」

 

――初紫紺の時はどのような気持ちでしたか。

「自分の夢であった明治大学で試合に出るということがかなったので、率直にとてもうれしかったです」

 

――4年間で自信につながった試合を教えてください。

 「3年生の夏合宿の早稲田B戦です。その前に下のチームに落とされて、リザーブとして出場しました。下のチームだからこそ頑張らなくてはならないという気持ちでかなりいいパフォーマンスができて、上のチームに戻ることができました。自分にとってターニングポイントになったので印象に残っています」

 

――憧れの先輩を教えてください。

「明治に入ってからは去年卒業した児玉樹(令4政経卒・現秋田ノーザンブレッツRFC)さんを目標としていました。中学校の時から一緒にラグビーをしてきた先輩なので、存在を追いつつ目標にしていた選手です」

 

――4年生になって変わったことを教えてください。

「キャプテン、副キャプテンがチームを引っ張るというのが普通じゃないですか。でもやはりその3人だけではチームは成り立たないので、4年生全体でチームを引っ張るという自覚は持ちましたね」

 

――チームのために心がけていることを教えてください。

「一人一人学年問わずコミュニケーションを取ろうということは心がけていました。試合でも絶対一人一人とコミュニケーションを取ることが大事になるので、ラグビー内でもラグビー外でも、もっとコミュニケーションを取るということは意識していました」

 

――今までで一番印象に残った指導を教えてください。

「1年生の4月ぐらいに、自分は体力がない方だったのでフィットネスでやり直しになりました。当時監督だった田中澄憲(平10文卒・現東京サントリーサンゴリアス監督)前監督に『お前のミスだから人に任せるのではなくて自分で取り返せ』と言われたのがぐっときました」

 

――改めて土肥選手にとって『AHead』にはどのような意味が込められていますか。

 「僕たちは入学してから(全国大学選手権では)1年生の時が準優勝で、2年生がベスト4、3年生は準優勝で終わって、あともう一つ何かが足りないなというのを感じています。『4年生では絶対優勝したい、もうワンチャンスを取りに行きたい』という思いが込められています」

 

――今後の意気込みをお願いします。

「まだあと3カ月あるので、最高学年としてチームを引っ張りつつ、最後まで明治の優勝に向けて日々努力を積み重ねていきたいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[森口絵美理]

 

◆土肥 恵太(どい・けいた)政経4、秋田工業高、177センチ・85キロ

一番楽しかった思い出は同期で集まるチームビルディング。「4年生でのチームビルディングではより絆が深められて、とても楽しかったです」。