
(140)全日本大学駅伝事後インタビュー⑦/富田峻平
紫紺の願いはかなわなかった。3年連続のシード権獲得を目標に挑んだ全日本大学駅伝(以下、全日本)。前半の流れを生かせず、結果は9位と目標にあと一歩届かなかった。残す駅伝は約2カ月後に控える箱根駅伝(以下、箱根)のみ。雪辱を果たすべく、明大競走部は新たな戦いへと走り出す。
第7回は富田峻平(営4=八千代松陰)のインタビューです。
富田
7区 8位 51分36秒
――9位で襷を受け取った時はどのような心境でしたか。
「難しい展開だなと思いました。直前に山本佑樹駅伝監督から『お前でシード権まで戻せ』と電話で言われて、自分がやるしかないという思いでした」
――エース区間に配置され、プレッシャーはありましたか。
「プレッシャーはかなりありました。強い選手と勝負していかなければならない状況かつ、スタート直前にはさらにそれを追い抜いていかなければいけない状況になったので、覚悟を決めてスタートラインに立ちました」
――実際に走ってみていかがでしたか。
「前を追わざるを得ない状況でしたので序盤から追っていきましたが、ラストで垂れてしまい、結果としては自分の実力に合っていないオーバーペースなレース展開となってしまいました。目標であるシード権を獲得するためにも、どんどん追っていかないといけない中で、自分自身の実力のなさを実感しました。また、最後の最後は気力だと思うのですが、その気力も足りていなかったので、最後にシード権まで持っていけなかったのは悪かったと思います」
――動き自体はいかがでしたか。
「動きに関しては調子も良かったので、どんどんひたすらに追っていこうという前向きな思いでレース中も走っていました。ですがやはり少しオーバーペースではあったのかなと思います」
――レース後半の心境はいかがでしたか。
「後半に体が動かなくなっていたのは、体感や手元の時計で分かっていましたし、後半で足がつってしまって、自分の一番できるラストスパートもうまくできませんでした。シード圏内に引き戻す役割をすべきところをかえって引き離されてしまったので、次の区間を走る尾﨑(健斗・商2=浜松商)に対して本当に申し訳ないという思いがありました」
――箱根に向けて収穫はありましたか。
「他大学のエースはもう何段階も自分より強いということを改めて実感した大会でした。また、箱根でいい結果を出すためにも、自分自身がレベルアップして他大学のエースと勝負しなければいけないと痛感しました」
――ありがとうございました。
[覺前日向子]
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