
(137)全日本大学駅伝事後インタビュー④/小澤大輝主将
紫紺の願いはかなわなかった。3年連続のシード権獲得を目標に挑んだ全日本大学駅伝(以下、全日本)。前半の流れを生かせず、結果は9位と目標にあと一歩届かなかった。残す駅伝は約2カ月後に控える箱根駅伝(以下、箱根)のみ。雪辱を果たすべく、明大競走部は新たな戦いへと走り出す。
第4回は小澤大輝主将(政経4=韮山)のインタビューです。
小澤
4区 区間8位 34分37秒
――総合9位という順位について率直にどう思いますか。
「9位というのは一番陸上の中で取ってはいけない順位だと思います。後輩にシード権を残せなかったことは、4年生として仕事ができなかったということなので、児玉(真輝・文3=鎌倉学園)を始めとした後輩たちに申し訳ないと思っています」
――ゴール地点での雰囲気はいかがでしたか。
「やはりシード権を取れなかったことや、目標を達成できなかったという面では暗い雰囲気もありましたが、箱根こそはという思いは、全員持っていると思います」
――ご自分の走りを振り返っていかがでしたか。
「本当に点数をつけることができないくらいの走りになってしまいました。正直もう少しやれると思っていたのですが、それができなくて、昨年度よりも20秒以上遅いタイムになってしまいました。とても悔しい走りとなったと思っています」
――櫛田さん(佳希・政経4=学校法人石川)との襷リレーは4年生同士でしたが、そこについてはいかがでしたか。
「櫛田も苦しい走りになっていて、自分が取り返してあげたいという思いもありましたし、4年生同士で襷をつなげたということはうれしい部分でもあります」
――途中で国学院大の選手に抜かされる場面がありました。
「彼に付いて走っていければベストな走りができたと思うのですが、やはり苦しくなってきたところで足が止まってしまう感覚がまだあって、付いていくことができなかったという感じです。単純に実力不足、力不足です」
――昨年度は初の三大駅伝で挑まれて、今年度は主将として挑まれて、かなり変わったと思いますが、それについてはいかがですか。
「あまり主将であることや、最高学年ということは考えずに自分の走りに集中するという点で走ろうと思っていました。ですがやはり走り終わった後に悔しい思いが出てきました」
――4区を走る上で指示はありましたか。
「(山本佑樹駅伝監督から)『国学院大辺りと一緒に来るから、後半しっかり勝負できるように』という話はありました」
――チームとして箱根で戦う上で足りないと思ったことはありますか。
「本当に走り込みの部分と、今日のレースを見ていてシード校と僕たちの力の差はすごく感じました。残り2カ月弱しかなくて、この差を埋めるのは非常に難しいとは思うのですが、ここでしっかりやらないと一生後悔すると思うので、僕自身含めてしっかりやっていきたいと思います」
――今年度は走り込みの量も増えていますか。
「昨年度と比較して、全体的にはかなり走り込んでいると思います。ですがやはりしばしば故障者が出てしまって、そこで練習を中断してしまうと結局トータルの距離が落ちてしまったりするので、そういうところは気を付けていきたいと思います。また僕自身としてはロードばかり走っていた部分があるので、クロスカントリーコースなどを使って、残りの期間はそういったクロスカントリーを多めに走ろうかなと思っています」
――箱根まで今後の方針はどのような予定ですか。
「この全日本で夏合宿の貯金は使い切ってしまった感じがします。チームがさらに一段階上がるために、記録会は自信を付けるためには大事なのですが、箱根を中心に考えたときに自分たちの代は記録会に出ずに、走り込みの期間を作り直すという意味でやっていこうと思います」
――ありがとうございました。
[出口千乃]
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