
(130)全日本大学駅伝事前インタビュー⑦/加藤大誠、櫛田佳希
「今年度のチームは違う」とチーム内外から声が上がる変化の1年となった2022年。10月に行われた箱根駅伝予選会(以下、予選会)では2位通過と悔しい結果になったが、その悔しさを伊勢路で爆発させることはできるのか。レースを直前に控えた選手たちの声をお届けする。
第7回は加藤大誠(営4=鹿児島実)、櫛田佳希(政経4=学法石川)のインタビューです。(この取材は10月27、29日に電話で行われたものです)
加藤
――予選会の疲労はとれましたか。
「疲労はありましたが、しっかり取り除くことができました。その日のうちに整骨院に行って次に向けての対策をできたおかげで、今のところはいい感じにやれていると思います」
――予選会を経て、現在のチームの状況はどのように捉えていますか。
「予選会の結果を踏まえて、僕を含めこのままじゃいけないと思っています。その中でしっかりと切磋琢磨(せっさたくま)して練習ができていると思います」
――予選会後からの気持ちの切り替えはどのようにされましたか。
「調子が良かった中であのような結果になってしまったのは本当に悔しかったです。僕はメンタル的には強い部分があるので、しっかりと前向きに、過去の課題を見つけて対策していくことが大事だと思います。気落ちせずに先に進むことを考えて練習を組み立てたり、食事や睡眠の部分を大事にやってきました。全日本大学駅伝(以下、全日本)で結果を残さないといけないという気持ちでやっています」
――全日本まで残り約1週間となります。現在の心境を教えてください。
「今はしっかりと練習できて調子の良い状態を作れています。その中で予選会であったようなミスを最後まで起こさないように、日々の行動を徹底していって、今の実力を最大限発揮したレースをしていけるように頑張りたいです」
――久しぶりの有観客となりますが、その点はいかがですか。
「やはり駅伝で有観客というのは力になります。出雲駅伝を見ていてもたくさんの人に応援されるというのは、見ていても走っていても楽しいと思うので、その点はやはり期待に胸が膨らみます」
――走りたい区間はありますか。
「昨年度は本当に悔しい結果になりました。やはりそこのリベンジをしたいと思っています」
――全日本に向けての意気込みをお願いします。
「予選会で本当に悔しい結果になってしまったので、全日本で取り返すためにこれまでやってきました。自分の実力が100パーセント出せるように、残りの1週間も全日本に向けて全力で準備していきたいと思います」
――ありがとうございました。
櫛田佳希(政経4=学法石川)
櫛田
――予選会後からここまではどのように過ごしてきましたか。
「まず1週間は走ることができなかったので安静にしていて、そこから少しずつジョグの量を増やす形で練習していきました」
――予選会での転倒の影響はまだ残っていますか。
「完治とまではいかないです。まだあざが残っていて走っていくと腫れ上がる状態ではありますが、そこまで痛みはないので状態が悪い感じではないです」
――全日本への印象はいかがですか。
「前回は2週間前に肉離れをしてそこから1週間で復帰できるかという形でしたが、走ることもままならなかったのでエントリー漏れになりました。自分は今年走りたい思いはありますが、チームとして最高のコンディションで挑むことが大前提だと思います。そこに合わせて選手がしっかり走って、シード権獲得という目標を達成できれば良いと思います」
――走りたい区間はありますか。
「現状あまりコンディションが良くないので、起伏の少ないコースが良いと思っています。3区だったり6区だったりを走りたいと思っています」
――全日本は有観客になりますが、その点はいかがですか。
「有観客ということでプレッシャーに感じる後輩もいると思います。そういったところをしっかり力に変えて、自分もプレッシャーを感じることなく走れたら良いと思います」
――全日本に向けての意気込みをお願いします。
「出走するのであれば自分のできる限りの力を発揮して、チームに貢献できるようにというのが大前提です。昨年度はケガをして苦しい思いをしたので、しっかり走って今まで迷惑を掛けた分ここで清算できたら良いと思います」
――ありがとうございました。
[桑原涼也、石井遥]
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