(128)全日本大学駅伝事前インタビュー⑤/児玉真輝、杉彩文海

2022.11.02

 「今年度のチームは違う」とチーム内外から声が上がる変化の1年となった2022年。10月に行われた箱根駅伝予選会(以下、予選会)では2位通過と悔しい結果になったが、その悔しさを伊勢路で爆発させることはできるのか。レースを直前に控えた選手たちの声をお届けする。

 

 第5回は児玉真輝(文3=鎌倉学園)杉彩文海(文3=鳥栖工のインタビューです。(この取材は10月29、30日に電話で行われたものです)

 

児玉

――全日本大学駅伝(以下、全日本)まで残り1週間となりました。今の心境を教えてください。

 「緊張感もあるのですが、予選会の時とは違って、ワクワクしたような気持ちもあります」

 

――現在のコンディションはいかがですか。

 「調子は悪くないのですが、少し疲労があるかなと感じます。この1週間でそれを抜いていけたらいいなと思っています」

 

――走りたい区間はありますか。

 「走りたい区間は2区です」

 

――その理由をお聞かせください。

 「自分は単独走があまり好きではないので、どちらかというと周りに人がいる集団走や、前の人を追っていく走りが好きです。そういう意味で2区を走りたいと思っています」

 

――区間賞を取る自信はありますか。

 「正直言うと、他の面というところが大きいです。例えばですが、前回と前々回の全日本では順大の三浦くんと同じ区間でした。そうなるとやはり区間賞を取る難易度がかなり上がってくるので、そういう意味で他のメンバー次第なところはあります。周りのメンバーがどうであれ、しっかり自分の走りをして、力を出し切るというのはやろうと思うので、その結果区間賞が取れればと思います」

 

――チーム内で調子の良さそうな選手はいますか。

 「富田さん(峻平・営4=八千代松陰)ですかね。富田さんは今日の練習も強かったので、調子が良いのではないかと思います」

 

――児玉選手は昨年度、一昨年度と全日本でいい成績を残されていますが、やはりいいイメージはありますか。

 「はい。自分の場合はこのくらいの時期に調子が上がってくるので、それもあって全日本に関してはいいイメージを持っています」

 

――コースや距離にも得意意識はありますか。

 「距離的な面に関しては10キロくらいなので、前半の区間は自分が一番得意な距離かなと思います。コースに関しては正直後半区間になると単調なコースになるので、多分あまり好きではないかもしれないですね(笑)。前半区間は割と好きですが、後半区間は多分あまり面白さを感じていないです(笑)」

 

――最後に意気込みをお願いします。

 「区間賞を取り、チームの流れをつくれるように頑張ります」

 

――ありがとうございました。

杉彩文海(文3=鳥栖工)

――現在のコンディションについて教えてください。

 「現在のコンディションは予選会が終わってからだんだんと良くなっているという感じです」

 

――予選会による疲労に関してはいかがですか。

 「完全に疲労が抜けているかと言われたら、少し分からない部分もあります。ですが治療院に行ったり、睡眠や食事だったりに気を遣っていて、自分の中で最大限努力はできているのかなという感じです」

 

――予選会が終わってから何か取り組んでいることはありますか。

 「予選会が終わった後に、少しわらをもすがる思いという感じで、高校の同級生や先輩、チームメートからもいろいろと話を聞きました。具体的にはサプリメントを取ってみたらという話をもらったり、また今まで自分はあまり治療院に行ってなかった方だったので、友達から勧められた治療院に足を運んで治療を受けたりしました。自分の中ではまだ試行錯誤の段階ですが、練習外での取り組みをやっています」

 

――全日本に対する印象は何かお持ちですか。

 「自分が入部してから三大駅伝と呼ばれる駅伝は、出雲駅伝はチームで走ったことがないので、全日本と箱根駅伝(以下、箱根)という二つのレースになります。今回の全日本は箱根とは距離が全然違うのですが、やはり箱根と同じくらい大きい試合で緊張感もあります。なので、レースの形は随分違うのですが、箱根と同じくらいの格式のある試合という印象を持っています」

 

――今回出走となれば初の三大駅伝出走となります。

 「もし今回走ることになったら、もちろん緊張感も持たないといけないですが、変に身構えて縮こまる走りをするよりかは、堂々と胸を張って走っていきたいなと考えています」

 

――走りたい区間はありますか。

 「自分の中では5、6区あたりが自分の中では良いのかなと思っています。ですがどの区間を任されても走れるように今のところは準備をしています」

 

――5、6区あたりを走りたい理由は何かありますか。

 「前半はスピードレースが展開されて、最後は長丁場の区間が続いていくと思うのですが、その二つの展開のつなぎの部分で毎年順位変動がある区間です。なので、そういうところで自分の粘り強さを持ち味として発揮できるのではないかなと思っています」

 

――個人の目標は何かありますか。

 「まずは走ることが第一の目標です。あとはチームのシード権獲得に貢献できるように、最低でも区間1桁では走っていきたいと考えています」

 

――全日本に向けて意気込みをお願いします。

 「初の有観客での試合になるので、いつも応援してもらっている方々の前でしっかりとシード権を取り結果で恩返しができるように、感謝の気持ちを持って取り組んでいきたいと思っています」

 

――ありがとうございました。

 

[飯塚今日平、萩原彩水]