(126)全日本大学駅伝事前インタビュー③/尾﨑健斗、新谷紘ノ介

2022.11.01

 「今年度のチームは違う」とチーム内外から声が上がる変化の1年となった2022年。10月に行われた箱根駅伝予選会(以下、予選会)では2位通過と悔しい結果になったが、その悔しさを伊勢路で爆発させることはできるのか。レースを直前に控えた選手たちの声をお届けする。

 

 第3回は尾﨑健斗(商2=浜松商)、新谷紘ノ介(政経2=世羅)のインタビューです。(この取材は10月28、29日に電話で行われたものです)

 

尾﨑

――現在の調子はいかがですか。

 「しっかりとチームの練習の流れにも乗れていて、自分としても余裕を持って練習をこなせているので結構いい状態だと思います」

 

――全日本大学駅伝(以下、全日本)のエントリーメンバーに選ばれたことについていかがですか。

 「個人としては、夏の時点では全日本のメンバーに絡むのは厳しいと思っていましたし、実際山本佑樹駅伝監督からもそのような言葉をもらっていました。実際にこうしてメンバーに入る状況までこられてうれしいと言いますか、頑張って良かったなと思っています」

 

――メンバーに入ったのは想像以上に調子が上がってきたところがあるのでしょうか。

 「それが一番あると思っていて、今は結構とんとん拍子でいい感じで走れています。ここまで来たら全日本の本番も走れたらと思っています」

 

――早大競技会の際には11月のハーフマラソンを見据えているとのことでしたが、今は全日本に向かっている感じでしょうか。

 「20キロ前後の実績が箱根駅伝に向けて今僕に必要なものだと思うので、それがハーフから全日本に変わった感じです」

 

――全日本に向けての練習や調整は行っていますか。

 「もし僕が全日本を走るのであれば長距離のアンカー区間になると思うので、そこに向けて周りよりジョグの量や練習量については走るようにしています」

 

――昨年度と比べて今のコンディションはいかがですか。

 「昨年度はメンバーとして出走するのに精いっぱいで、あまり余裕がありませんでした。今はしっかりと本番を見据えて練習ができているので、昨年度より自信があります」

 

――個人の目標はありますか。

 「もし走ることになったら箱根駅伝に向けてもやはり区間上位で走ることが求められると思います。具体的な目標としては、区間5番前後を達成できたら自分自身納得のいくレースができたと思えるのではないかと思います」

 

――ありがとうございました。


新谷紘ノ介(政経2=世羅)

 

新谷 

――現在のコンディションはいかがですか。

 「予選会で少し疲労は出たのですが、思ったよりも疲労困憊みたいな感じではないです。逆にそれがいい刺激になってどんどん状態が上がっているので、僕自身としても大会を楽しみにしています」

 

――出走メンバー入りへ手応えは感じていますか。

 「佑樹さん(山本駅伝監督)に予選会の走りをある程度評価してもらったので、そこで一つアピールはできたと思います。しかし、もう一押し結果としては物足りなかったと思っています。まだ確定ではないのですが、走るチャンスはあると思っています」

 

――予選会を走れなかった選手たちからの突き上げは感じていますか。

 「そうですね。特に尾﨑(健斗・商2=浜松商)は走る気満々です。そういった同級生を見ていると自分も頑張ろうと思うのでいい存在です。彼は結構調子いいです」

 

――今大会でご自身が求められていることは何だと思いますか。

 「今の主力は4年生と児玉さん(真輝・文3=鎌倉学園)で、その人たちに代われるように、その人たちに追い付けるようにならないといけないと思っています。まずこの全日本でしっかり好走して、弾みや自信をつけて成長していきたいと思っています。今大会はすごく自分としても重要だと思っています」

 

――希望する区間はありますか。

 「あくまで自分の考えなのですが、走るとしたら4区、5区、6区のどれかだと思っています。一応全ての区間で自分だったらどう走るかというイメージをしています」

 

――今回出走されると大学初の駅伝となりますが、駅伝への思いはいかがですか。

 「駅伝は高校3年生の全国高校駅伝以来なので、走るとしたら結構緊張すると思います。ただ大学に入って初めての経験なので初心を忘れないように、チャレンジャー精神でしっかり強い選手たちに挑んでいきたいと思っています」

 

――個人目標を教えてください。

 「ただ部内競争に勝って満足するのではなくて、走った上でどのような走りをするかが大切だと思っています。他大の選手に競り勝つというのは大前提になってくると思うので、チームのシード権獲得という目標に向けて、最低でも区間1桁では走りたいなと思っています」

 

――意気込みをお願いします。

 「駅伝は高校3年生以来となるので、多少緊張はあると思うのですが、臆することなく自分の走りを貫き通したいと思っています。駅伝経験者が自分の学年では尾﨑しかいないので、自分がここでしっかり走って2年生の代を盛り上げたいです。また、その先の箱根駅伝に向けても大事なレースになってくると思います。自分は一試合一試合に人生が懸かっていると思っているので、全身全霊で走ります」

 

――ありがとうございました。

 

[大橋直輝、覺前日向子]