(121)箱根駅伝予選会事後インタビュー⑤/杉彩文海、鈴木祐太

2022.10.18

 10月15日に行われた第99回箱根駅伝予選会(以下、予選会)。明大は2位通過を果たし、箱根駅伝(以下、箱根)や来月の全日本大学駅伝(以下、全日本)に向けて収穫の多い大会となった。今回は予選会に出走した12人の選手と監督のコメントを全7回にわたってお届けする。

 

 第5回は杉彩文海(文3=鳥栖工)、鈴木祐太(文2=鎌倉学園)のインタビューです。(この取材は10月15、16日に電話で行われたものです)

 

174位 1時間5分41秒

――レースを振り返っていただけますか。

 「レースでは当初目標としていたタイムと順位から程遠い走りとなってしまって、課題や反省点の多いレースだったと振り返っています」

 

――ご自身の調子はいかがでしたか。

 「自分の中では練習のこなし具合といったところで、状態が仕上がっているつもりではいました。ですが走ってみて、レースの途中で思っていたような動きと少し食い違いがあって、あまり良くなかった感じです」

 

――アップの際は特にいつもと変わりない感じでしたか。

 「アップの時点で、体が今日は少し良くないとは思っていました。ですが、ハーフマラソンのレースではアップの時に体の動きがあまり良くなくても、レースの中で修正が利くレースだと思っています。アップの時点でそういったコンディションの不安は少し抱いたのですが、そこまで深くは考えていなかったのが正直な所です」

 

――序盤は日本人集団の前の方に位置していました。

 「日本学生ハーフマラソン選手権のときに、先頭集団の近くでレースを進めた結果、好走した経験がありました。自分的にも走りやすい前の集団でレースの展開に敏感になりながら走るのが、自分の中では一番得意な走り方と考えていました。またスローペースだったので想定していたペースで走っていった結果、自然と前の方に出てしまった部分もありました。そのようないろいろな自然な展開の中で出たところも大きいです」

 

――10キロあたりで表情がきつそうにも見えたのですが、体感としてはいかがでしたか。

 「調子は良いものだと思いながら走っていたのですが、10キロを過ぎてどんどんきつくなっていき、そういった時に一気に疲労が来た感じでした」

 

――174位という順位に関してはいかがですか。

 「もう全くといっていいほど駄目な結果だと反省しています。今回明大はチーム内の上位にいる富田さん(峻平・営4=八千代松陰)や児玉(真輝・文3=鎌倉学園)、あとは他のメンバーの頑張りのおかげで予選通過できたと思います。これが予選通過ギリギリのラインで戦っている状況で今回のような走りをしてしまったら、予選会は落ちていたと思うので、そこは少し反省するべき点と思っています」

 

――ラップタイムを見ると、最後の5キロはあまりタイムが落ちていませんでした。

 「自分は10キロから15キロあたりで一気に落ちてしまいました。公園内に入って、どうあがいても残り5キロしかないので、気持ちの面でもう1回ギアチェンジをすることができました。また、やはり残り5キロになって他の大学の最後の振り絞りや気合いが伝わってきたので、走りを見て自分も負けてられないと気持ちの切り替えになりました」

 

――今後の意気込みをお聞かせください。

 「まずは予選会の応援ありがとうございました。今後もいろいろレースはあるのですが、最終目標は箱根なので、箱根の入賞に向けてチーム一丸となって頑張っていきたいと思っています。応援よろしくお願いします」

 

――ありがとうございました。

鈴木祐太(文2=鎌倉学園)

 

鈴木祐

154位 1時間5分23秒(自己ベスト)

――予選会のレースの振り返りをお願いします。

 「今回が駅伝関連の初めてのレースだったので3日前とかから緊張していました。本番に向けてはいい感覚で行けたのですが、最終調整が少しうまくいかなかった感じがあったので、自分としては(予選会を)突破したのはうれしかったですけれども課題が残ったので少し悔しかったです」

 

――レースの中で課題として感じたところは何だと思いますか。

 「後半の5キロのタイムが落ちてしまっていたので、長い距離に対する自分の意識や単純な力が不足していると感じました」

 

――事前取材では後半に上げていくレースをしたいと仰ってましたが、そのようなレースプランはうまくいきましたか。

 「最初の方はある程度楽に自分の走りでいけたのですが、調整ミスがあって自分の足の疲労を取り切れていなかったです。そのせいで終盤に上げていくところで足が止まってしまったので、自分のプラン通りにはいけなかったです」

 

――足の疲労というのは合宿での疲労がまだ取り切れてなかった感じでしょうか。

 「合宿が終わってからその疲労を完全に取る期間がなかったので、各自で自分の感覚で取っていく感じだったんですけれども、自分はあまりうまくいかなかったです」

 

――関東学生対校選手権以来のハーフマラソンでしたが、手応えはいかがでしたか。

 「ハーフマラソンは今まで3回走りましたが、どれもうまくいってなかったので全体の走りとしては悔しさが残りました。中盤までの走りとか落ち着いて入れたりとか自分が意識しようとした点で成功していたところはあったので手応えは多少あります」

 

――初の駅伝関連のレースでチーム10番手に入りましたが、ご自身のチームへの貢献度についてはどのように感じていますか。

 「10番手に最低でも入るというのは目標の一つでもあったので10番手に入れたのは良かったですけれども、杉さんと森下(翔太・政経1=世羅)が本調子で走れていたら早いタイムで走っていると思うので正直今回のレースでは(チームに)貢献できたとは思いませんでした」

 

――今後に向けての意気込みをお願いします。

 「今回は少しふがいない走りをしてしまったので、次からはもっとチームに貢献できるような走りをしようと思うので今後とも応援よろしくお願いします」

 

――ありがとうございました。

 

[永井涼太郎、萩原彩水]