
(118)箱根駅伝予選会事後インタビュー②/下條乃將、児玉真輝
10月15日に行われた第99回箱根駅伝予選会(以下、予選会)。明大は2位通過を果たし、箱根駅伝(以下、箱根)や来月の全日本大学駅伝(以下、全日本)に向けて収穫の多い大会となった。今回は予選会に出走した12人の選手と監督のコメントを全7回にわたってお届けする。
第2回は下條乃將(情コミ4=東京実)、児玉真輝(文3=鎌倉学園)のインタビューです。(この取材は10月15日に電話で行われたものです)
下條
62位 1時間4分9秒(自己ベスト)
――ご自身のレース内容を振り返ってみていかがですか。
「割とプラン通りには走れたのかなという部分は多いです。佑樹さん(山本駅伝監督)と話していて、1キロ3分ペースでしっかり押していく設定でいたので、序盤からずっといいリズムで刻めていたのは良かったです。しかしやはり、公園内に入ってから起伏などで疲れて、ラスト3キロくらいで一気にペースが落ちてしまったのがもったいなかったと思います。あとは割とプラン通りに走れていました」
――今日の走りに点数をつけるならどのくらいの手応えでしたか。
「点数をつけるとしたら60、70点くらいです。やはり最後落ちてしまったことはマイナスです。それでもいつもだと我慢できなくて前半にばっと出てしまうのが、今回は前半をしっかり我慢して後半に余力を残す意識でレースを進められたのは、ハーフマラソンにおいて良かったと思います」
――チーム内で3位だったことについてはいかがですか。
「前で走っていた漆畑(瑠人・文4=鹿児島城西)や小澤(大輝主将・政経4=韮山)、加藤(大誠・営4=鹿児島実)は前半からがつがつと攻めたレースをしている中、僕は最初の方を抑えたレースを意識していました。なので『やった!勝った、チーム内3番だ』というよりは、堅実に走った結果がチーム内順位3位になったと思います。もちろんチーム内で3番はうれしいことですが、全体を見ると、自分のレースプラン通りに走った結果が3番だった感じです」
――初めての予選会でしたが、走る前はどのような気持ちでしたか。
「前日の夜からだいぶ緊張していて、部屋でもそわそわしていました。当日の朝も、起きた瞬間から緊張で、嫌だなと思っていました。いざ朝練習でエントリーメンバーが集められて今日はこういう形でいくと言われた時に、逃げられなくなったなと思うと、急に緊張がほぐれて『もうどうにでもなってくれ』という精神状態になり、それはそれですっきりしました。前日は緊張して心拍が一気に上がっているのを自分でも感じていたほどでしたが、当日を迎えてみると、やるしかないなと思って意外と落ち着いて臨めました」
――ありがとうございました。
児玉真輝(文3=鎌倉学園)
児玉
11位 1時間2分43秒(自己ベスト)
――レースの振り返りをお願いします。
「外さずに自己ベストも出すことができましたし、しっかり走れたので良かったです。一方で現実的に日本人1位を狙うチャンスがあったと思うので、日本人4位という結果になったのは少し悔しさもあります」
――結果を受けて、うれしかった部分はありますか。
「自己ベストもそうですし、なんだかんだ日本人4番なので、決して悪い成績ではないと思っています。そういう意味でうれしいしですし、チームが予選会を通過したことももちろんあります。(気持ちの割合は)うれしさが半分と、悔しさが半分という感じですかね」
――今回のレースで見えた課題はありますか。
「ラストに足が止まってしまうので、そこの部分はやはり課題かなと思います。また自分の場合だと、今回も滑走路を出て6キロから8キロくらいの、留学生がペースをあげたところで少しきつくなりそうでした。そのため、2分55秒以上のペースに上がった時の余裕度はもう少し欲しいと思いました」
――事前に思い描いていたレースプランと今回のレースでの差異はありましたか。
「ほぼなかったです。強いて言うなら、東海大の石原くんが途中で落ちてきたところくらいです。正直なことを言うと、富田さん(峻平・営4=八千代松陰)は引っ張るだろうなと思っていました。富田さんと一緒にそこでうまく走れれば良いなと思っていて、予想通りになりました。大体予想通りだったかなと思います」
――ありがとうございました。
[出口千乃、飯塚今日平]
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