
(115)箱根駅伝予選会事前インタビュー⑭/小澤大輝主将
目前に迫った第99回箱根駅伝予選会(以下、予選会)。明大は5年連続、64回目の出場権獲得を狙う。昨年度の予選会で2位に大差をつけて首位通過を果たしたその実力を今年度も見せることができるかに注目だ。今回は予選会にエントリーされた14人の選手のコメントをお届けする。
第14回は小澤大輝主将(政経4=韮山)のインタビューです。(この取材は10月7日に電話で行われたものです)
――主将として迎える予選会ですが、心境はいかがですか。
「やはり通過しなくてはいけないということに対してのプレッシャーはとても感じていますし、4年生としての走りをしなくてはならないと感じています」
――予選会は3回目になりますが、例年と比べてもプレッシャーは大きいですか。
「そうですね。でもプレッシャーの中にもやはり経験者としての余裕は多少はあるのかなと思います」
――今年度は3年ぶりに周回コースではなく例年通りのコースに戻りますが、いかがですか。
「自分自身は1年生の時も走っています。また、今年度の春に日本学生ハーフマラソン選手権でも、ほとんど同じようなコースを走っていますので、そこまでコースに対しての不安はないです」
――チームとしての予選会の目標はどのような感じでしょうか。
「やはりこれを通過しないと箱根駅伝(以下、箱根)には出場できないです。通過することが一番の目標ではないと思っています」
――個人としてタイムや順位で目標はありますか。
「自分としてはチームの中で上位で走ることはもちろんですし、自己ベストが1時間2分22秒なのですが、その記録を更新できるように頑張りたいと思っています」
――チームとしての勝負どころはどこになりますか。
「昭和記念公園に入ってからの5キロが、自分自身1年生の時に経験してとてもつらかったイメージがあります。順位もそこで変わりますし、そこの5キロでいかに粘れるかが大きなポイントになるのではないかと思います」
――小澤選手がチーム内で求められている走りは何だと思いますか。
「自分自身は4年生であり、主将でもあります。なのでやはりチームにとっての、精神的に安定させるような役割をやっていかなければならないと思っています」
――4年生は一番エントリーも多いですが雰囲気はいかがですか。
「4年生はやはり4年生として、責任感を持って練習や生活に取り組んでいますし、自分たちの代ということもありますので、予選会の通過ということを(各学年の中で)一番考えて行動しているのではないかなと思います」
――予選会の3週間後には全日本大学駅伝(以下、全日本)が控えています。
「そこは昨年度はうまく気持ちを途切らせることなくできた部分でもありますので、今年度も2本しっかりそろえることが求められてくると思います。なのでそこを意識しながらどちらでも結果が残せるように、チーム全体で声掛けをしたり、自分自身もマネジメントしていきたいなと考えています」
――昨年度と比べて、予選会から全日本までの期間が1週間長くなりましたが、山本佑樹駅伝監督から何かピーキングの指示はもらっていますか。
「まだ全日本に関しての話はしてないです。しかし今年度は1週間伸びたことで1週間余裕が生まれているので、しっかりと疲労を抜きつつ、3週間の中でしっかり調整をしながらやっていきたいと思います」
――予選会に向けて、現在のチームの一体感はどういった感じでしょうか。
「登録された14人だけでなく、登録から外れてしまったメンバーもしっかり協力して、チーム一丸となってやっています。やはりその14人に入らなかったという悔しさを抱える後輩たちがいるということは感じているので、チームが箱根に向かって一つになりつつあるということはすごく感じています」
――チームの雰囲気で、昨年度と比較してここは今年度の特徴だなと思うところはありますか。
「一体感が増したなということは今年度とても感じています」
――最後の駅伝シーズンが始まりますが心境はいかがですか。
「4年間いろいろな方にお世話になって、佑樹さん(山本駅伝監督)や西さん(弘美スカウティングマネジャー)をはじめとした方々や家族の支えがあってここまで競技をすることができています。なのでそういった方々に少しでも恩返しできるように頑張りたいと思っています」
――ありがとうございました。
[菊地隼人]
予選会まで、あと1日。
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