
(113)早大競技会事後インタビュー⑤/山本佑樹駅伝監督
10月9日に行われた早大競技会。夏合宿後初となる今レースは自己ベストや1万メートル28分台も続出し、夏の成果が表れた結果となった。全5回にわたってレース後インタビューをお届けする。
第5回は、山本佑樹駅伝監督のインタビューです。
――自己ベストが連発した1万メートルを振り返っていかがですか。
「僕の中では29分20秒程で固まっていければ良いと考えていました。その中で、自己ベストを出した選手や28分台を出す選手もいたことは少し想定より良い方に振れました」
――1着でゴールされた曳田選手(道斗・政経2=宮崎日大)についてはいかがですか。
「彼は本当に非常に高い潜在能力を持っていますが、彼自身がそれに気付いていなかったと思います。それが今回のいい走りで『もしかしたらいけるかもしれない』と自信になったように見えました。期待通り持っている力をしっかり発揮してくれた感じです」
――中盤まで先頭集団を引っ張っていた尾﨑選手(健斗・商2=浜松商)はいかがですか。
「彼は夏合宿期間に故障で苦労し、土台作りをしっかり行ったのですが、その中で今回ここまで走れたことから彼の能力の高さを実感しました。落ち着いて土台作りをした成果が出て、いい流れを確認できたため、これから彼は上がってくるのではないかと期待を持てるレースだったと思います」
――1年生も吉川選手(響・文1=世羅)、堀選手(颯介・商1=仙台育英)がいい順位でゴールしましたが、いかがですか。
「2人は予選会メンバーと遜色ない練習を常に行ってきて、今回1年生だからという理由で(予選会メンバーから)外したところもあります。その中で、今回『見返してやろう』という気持ちはあったと思うのですが、本当にそういった走りを2人ともしてくれました。全日本と箱根駅伝(以下、箱根)に向けて、選手層が厚くなるプラスの要因になったと思います」
――夏合宿全体を振り返っていかがでしたか。
「全体的に4年生を中心にチーム全体の引き上げをしてくれたことで、全員いけるのではないかという雰囲気が出てきたことが大きいと思います。今回山本樹(営1=専大松戸)や黒髪悠太郎(政経4=福岡大大濠)が走ったことは大きかったと思うので、全体としてさらに勢いづいたと思います」
――最後に予選会に向けての意気込みをお願いします。
「予選会は危なげなく通過したいと思います。力をしっかり出し切ってその後の全日本と箱根につなげられるようにいい結果を出して勢いをつけたいと思います」
――ありがとうございました。
[菊地隼人]
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