
(107)箱根駅伝予選会事前インタビュー⑪/加藤大誠
目前に迫った第99回箱根駅伝予選会(以下、予選会)。明大は5年連続、64回目の出場権獲得を狙う。昨年度の予選会で2位に大差をつけて首位通過を果たしたその実力を今年度も見せることができるかに注目だ。今回は予選会にエントリーされた14人の選手のコメントをお届けする。
第11回は加藤大誠(営4=鹿児島実)のインタビューです。(この取材は10月8日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションについて教えてください。
「今のところは順調に、余裕を持った状態で練習がずっとできています。なのでかなり落ち着いて、いい感じに来れているのではないかなと思っています」
――夏合宿の総括をお願いします。
「今年度の夏合宿は例年になく距離を踏むことができて、チーム内でも上の方で距離を踏むことができました。それに加えて質の高い練習ができたのが、走りの面で一番大きな成長だったかなと思います。またトレーニングの面に関しても、昨年度よりもレベルの高い、一個一個質を求めたトレーニングをやれるようになりました。また栄養指導に関しては、しっかりと栄養について勉強した上で、それに対して取り組みもすることができて、さまざまな部分で成長できたかなと思っています」
――予選会まであと1週間となりましたが、チームの雰囲気はいかがですか。
「チームはいい感じに予選会やレースに向けた意識ができていると思います。それこそ1500メートルで馬場ちゃん(勇一郎・政経3=中京大中京)がアスレチックスチャレンジカップで入賞して、国民体育大会では三段跳びの鈴木憲伸(営4=明大中野八王子)も6位で、濱西(諒・文4=履正社)も3位で入賞して、チーム自体にいい流れが来ています。全てのブロックでいい流れが来ているので、その勢いに乗ってみんなが全力を尽くせるようになってきているのではないかと思います」
――他の部門の活躍によってチームの雰囲気は上がりますか。
「僕は特に他の部門とのコミュニケーションが多い方です。そういった意味では他部門、特に4年生など全部含めて、みんなが活躍しているところを見ると『自分も活躍しなければ、次は自分たちの番だな』という意識がすごく高まってきます」
――今回4年生が6人エントリーしたことに関してはいかがですか。
「今までは4年生のエントリーが少ないという状況が多かったです。その中で4年生が6人エントリーできているということは、すごくいい状態だと思います。1年から4年にかけて成長できる環境があったからこその力なのではないかなと思います」
――例年4年生のエントリーが少ない状況の中で、今年度は6人エントリーできた要因は何かありますか。
「僕らの学年は負けず嫌いが多いので『あいつに負けない、こいつに負けない』という気持ちは少なからず全員持っていると思います。そういった意味でお互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら、いい感じに『メンバー入ってやるぞ』という気持ちを持って練習ができていることも大きいです。また明大の中で同世代は近藤亨(商4=愛知県私立愛知)なども含めてみんな活躍しているので、そういうのも追い風になっているのではないかなと思います」
――個人の目標順位やタイムはありますか。
「昨年度は1秒差で日本人2位だったので、日本人1位を取りにいくというのが必然的な目標になってくると思います。今度こそは1位を取って、全日本大学駅伝、箱根駅伝につなげていきたいです」
――前回は日本人2位ということで周りから注目されると思います。どういった意識で臨みたいですか。
「注目されることは僕にとってすごくうれしいことです。なのでその期待に応えられるように、一歩一歩確実に練習を重ねていきたいです。プレッシャーなどは基本感じないので、みんなが見てくれる中で自分の結果をしっかりと出して、自分の力をどんどんいろんな人にアピールできたらなと思います」
――今回無観客での開催となってしまいましたが、その点に関してはいかがですか。
「無観客になってしまったのはすごく残念です。せっかく駐屯地だけのコースから出たので、多くの人に応援していただいて、自分もそれを力にしたいなと思っていました。ですが無観客になってしまったので、その分テレビに映り続けられるような走りをして、自分が頑張っている姿をお届けできるように頑張りたいなと思っています」
――応援してくださる方にメッセージをお願いします。
「昨年度よりもいい結果が出るように、あと1週間しっかりと練習をこなして準備していきたいと思いますので、活躍する姿を楽しみに待っていてください」
――ありがとうございました。
[萩原彩水]
予選会まで、あと2日。
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