
(103)箱根駅伝予選会事前インタビュー⑦/杉彩文海
目前に迫った第99回箱根駅伝予選会(以下、予選会)。明大は5年連続、64回目の出場権獲得を狙う。昨年度の予選会で2位に大差をつけて首位通過を果たしたその実力を今年度も見せることができるかに注目だ。今回は予選会にエントリーされた14人の選手のコメントをお届けする。
第7回は杉彩文海(文3=鳥栖工)のインタビューです。(この取材は10月8日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションについて教えてください。
「合宿が終わって状態もどんどん上がってきていて、とてもいいコンディションだと自分は感じています」
――合宿を振り返ってみていかがですか。
「今年度は結構距離を踏むメニューが多い合宿でした。妙高合宿と紋別合宿では順調に距離を踏んできたのですが、最後の菅平合宿では疲労が抜け切れずに消化率が少し下がってしまいました。ですが、トータルで見たら距離もしっかりと踏むことができて、まずまずの出来というか、いい合宿を過ごせたのではないかなと感じています」
――距離を踏むこと以外に、何か他のトレーニングなどはされましたか。
「少し上半身をほぐすようなストレッチを教わり取り組みました。またOB会や保護者の方からいろいろと差し入れを頂いたので、そういうのも自分で考えながら取って、栄養を体に入れて取り組んでいました」
――予選会まであと1週間ですが、チームの雰囲気はいかがですか。
「いい意味でリラックスしています。あまり意識し過ぎず、予選会を淡々と見据えている感じです。言い過ぎかもしれないですが、予選会しか見えていないという感じではなく、予選会も見据えつつ、チームとしてはその後の全日本大学駅伝や箱根駅伝(以下、箱根)も見据えているのかなと思っています」
――杉選手は2回目の予選会出走となります。前回の経験が生きる部分はありますか。
「自分は昨年度走って、予選会の雰囲気も味わいました。今年度は昨年度とはコースも変わるのですが、そういったハーフマラソンのレースの経験もある方だとは思っています。なので初めて予選会に出場する選手に比べたら、心の余裕は若干あるのかなと感じています」
――予選会のコースに対してどういった印象をお持ちですか。
「後半の12、3キロ過ぎに公園の中に入った途端に起伏もありますし、また周りの景色が木に覆われていて、自分がどこを走っているのかが分かりにくいと思います。前半と後半で、景色もロードの平坦から起伏があるかというところもがらっと変わると思うので、しっかりと後半まで余裕を持って走っていけたらなと思っています」
――今年度の日本学生ハーフマラソン選手権(以下、学生ハーフ)では自己ベストも出されました。そういったところが生きる部分はありますか。
「そうですね、やはり自分が学生ハーフで63分16秒走ったというのは、ハーフマラソンという距離に対する自信にも今つながっていると思います。またタイムもそうですが、順位も23位と他の大学の選手たちと対等に渡り合えたので、そこは少し自信を持っています」
――予選会の目標を教えてください。
「全体の目標としては、絶対に箱根の出場権を獲得するというのが絶対的な目標だと思います。なので自分は、タイムは当日の気象条件によって多少前後すると思うのですが、学生ハーフ以上の走りというか62分台を目指して、チームに少しでも余裕を与えられたらなと思っています」
――残り1週間はどのように過ごしていきたいですか。
「まずはケガと体調不良などには十分気を付けていきたいです。あとはやはり自分は夏合宿で疲労をため込んでしまって、夏合宿後半はあまり良くなかったので、疲労に対するアンテナを張って、十分気を付けて過ごしていけたらなと思っています」
――ありがとうございました。
[萩原彩水]
予選会まで、あと3日。
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