(94)菅平合宿インタビュー⑪/小澤大輝主将

2022.09.25

 9月8日から19日まで菅平で行われた夏合宿。駅伝シーズンを目前に控え、それぞれが己と向き合い走り続けた。紫紺の躍進を目指し練習に励む選手たち。夏の調子やシーズン後半戦に向けての意気込みを伺った。

 

 第11回は小澤大輝主将(政経4=韮山)のインタビューです。

 

小澤

――現在のコンディションはいかがですか。

 「夏合宿に入ってから故障などもなく練習をかなり積めているので、いい状態を維持できていると思います」

 

――4年目の菅平になりますが例年と比較していかがですか。

 「例年はケガなどがありましたが、今年度は特にそういったこともなく順調に練習が積めていると思います」

 

――前半シーズンを振り返っていかがでしたか。

 「最初の方はとても気持ちよく走れていたのですが、後半少し失速してしまった印象がありました。教育実習やいろいろなことがあったので、もう一回リセットしてまた夏合宿からということで取り組んでいます」

 

――前半シーズンで印象的だったレースはありますか。

 「ゴールデンゲームズinのべおかで5000メートルの自己ベストを2年ぶりに更新できたことです。そこまで調子をしっかり合わせたわけでもなかったのですが、実業団の選手としっかり競い合えたというのは自分の中で大きな出来事だったと思います」

 

――この夏で最も成長できたことは何ですか。

 「春は距離があまり踏めなかったのですが、この合宿でしっかり長い距離の練習をこなせているので持久力的な面が成長したと思います」

 

――主将として意識していることはありますか。

 「今の夏合宿の時期はしっかりと自分自身と向き合うということを大切にしています。チームのことを考え過ぎて自分が走れなくなっては元も子もなく、チームのためにもならないので、今は自分のことをしっかり考えるということを意識しながら練習しています。また普段はしっかり日常の生活から正していくということを念頭に置いています。日常生活の延長に競技というのはあると思うのでそこはしっかり自分を律してやっています」

 

――明大対法大定期大会の時のペースメーカー後にはチームメートを鼓舞する場面がありましたが、あのようなことは普段からやっていますか。

 「はい。練習中であったりみんなが苦しくなったであろうなというところはできるだけ自分は余裕を持って周りに声を掛けて、しっかりと声で引っ張っていくというのは常に意識しています」

 

――4年生の雰囲気はいかがですか。

 「自分たちは元々そこまで飛び抜けた力のある選手がいたわけではないので、そういう意味では逆に切磋琢磨(せっさたくま)して伸びてきた学年です。基本仲が良い学年なのでそういうところを大切にしてやっています」

 

――4年生の存在がご自身に与える影響はありますか。

 「やはり自分1人だとうまくいかないことや、うまくチームが動かないことがあります。自分の言葉では響かない人にも自分以外の人が言葉を掛けてくれることでその人に伝わることもあります。そういった意味ではみんなが助けてくれるので、助け合っての今の自分がいると感じます」

 

――4年生の中で同じレースに出ていることが多い富田選手(峻平・営4=八千代松陰)の印象はいかがですか。

 「彼は普段はとても静かなのですが、レースでは積極的といいますか、普段とは全く別の雰囲気を醸し出す男です。なので、信頼はしていますが、急に変わる男だなと思います」

 

――下級生の状況はどういった感じでしょうか。

 「下級生は真面目に練習も取り組んでいますし、今年度はかなり変わるのではないかと思っています。特に1年の森下(翔太・政経1=世羅)や、2年の新谷(紘ノ介・政経2=世羅)などは今年度ブレイクする予感がしています」

 

――残り1カ月を切った箱根駅伝予選会(以下、予選会)に向けてはいかがですか。

 「やはり予選会を通らなければ箱根駅伝(以下、箱根)には出られないですし、スタートラインにも立つことができません。なので、まずはしっかり予選会を走り抜くというのが大事だと思っています。自分たちの目標はその先の箱根のシード権なので、そこをしっかりと獲得して4年生で納得した形で今年度は卒業したいと考えているので、最初から全開で戦っていきたいなと思います」

 

――駅伝シーズンに向けての意気込みをお願いします。

 「今年度明治の襷を掛けて紫紺のユニホームを着て走るということは自分の人生において最後の1年となるので悔いを残したくないということはあります。やはり4年生としてチームをしっかりと勝利に導いていくということが、自分は元々明治に憧れて入ってきた部分があるので、やはりこの憧れのユニホームを着て走れるという喜びを感じながら、高校からスカウトして取ってくれた西さん(弘美スカウティングマネージャー)や佑樹さん(山本駅伝監督)に少しでも恩返しができればいいなと思っています」

 

――ありがとうございました。

 

[菊地隼人]