(93)菅平合宿インタビュー⑩/富田峻平

2022.09.25

 9月8日から19日まで菅平で行われた夏合宿。駅伝シーズンを目前に控え、それぞれが己と向き合い走り続けた。紫紺の躍進を目指し練習に励む選手たち。夏の調子やシーズン後半戦に向けての意気込みを伺った。

 

 第10回は富田峻平(営4=八千代松陰)のインタビューです。

 

富田

――現在の調子はいかがですか。

 「ケガもなく順調に練習を積めているので、調子としては良いと思います」

 

――夏の練習で意識したことはありますか。

 「昨年度と比べてケガに対してかなり気を使うようになりました。昨年度は菅平合宿後半で少し膝に不調が出て箱根駅伝予選会(以下、予選会)に出場できませんでした。今年度はジョグのペースを意識したりケアをするようにして、残り数少ない大会を全て出られるように調整しています」

 

――合宿でアップダウンのあるコースは多く走りましたか。

 「特に1次合宿の妙高では、アップダウンのあるコースを例年よりも多く走っていますので、チーム全体として昨年度よりアップダウンに対して強くなっているのではないかと思います。箱根駅伝(以下、箱根)のどの区間も多少のアップダウンはありますので、トラックだけでなくロードでも強い明治になるために全員が頑張っています」

 

――富田選手のチームや4年生内での立ち位置はいかがですか。

 「4年生は主将の小澤(大輝・政経4=韮山)を中心に、細かな役割などはありませんがそれぞれが自分のできることをやっている感じです。その中で自分は背中で引っ張るタイプかなと思います」

 

――昨年度の取材では自身の立ち位置について『誰とでも仲良く話す』とおっしゃっていました。

 「ジョグに関してはいろいろな学年の選手と積極的にするようにしています。明治は比較的上下関係もあまりなく、それぞれがいろいろな選手と走っています。よく一緒にジョグする選手であれば、同期だと櫛田(佳希・政経4=学校法人石川)、小澤、他学年だと春に同部屋だった新谷(紘ノ介・政経2=世羅)などと走ります」

 

――小澤選手には主将としてどのような印象をお持ちですか。

 「明治を大きく変えようと一生懸命努力しているのがひしひしと伝わってきます。自分自身も精いっぱいそれに応えていきたいなと思っています」

 

――昨年度から箱根に向けての取り組みとして大きく変わったところはありますか。

 「一番大きく変わったと思うのは、ジョグの走行距離と、アップダウンのあるコースを多く走るようになったことです。これは合宿だけではなくて普段の練習から行っているのですが、昨年度とは違った明治になっているのではないかと思います。箱根という長い距離に向けたこのような取り組みが昨年度の箱根終わりからずっと続いています」

 

――日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)にエントリーされた経緯を教えてください。

 「山本佑樹駅伝監督から『日本インカレに出たいか』という質問がありました。全国大会ですし、4年生になって試合数も残り少ない中で試合一つ一つを大切になるべく多く出て、他大学のエース選手と勝負していきたいなという思いがあったので、出たいと伝えてエントリーしました。しかし出場するとどうしても予選会の調整に向けてもチームから離れてしまうことになるので、山本駅伝監督と話した結果、出場しないことにしました。決してケガをしたわけではなくて、そのような考えで辞退を決めました」

 

――この夏はずっと明大の合宿に参加された形でしたか。

 「2次合宿は明治の合宿とはまた別の合宿に参加していました。そちらの合宿では明治と違った練習や雰囲気を体験することができて、いい練習ができました」

 

――予選会や駅伝シーズンに向けての手応えをこの夏では得られましたか。

 「強化期間でまだ実感は得られていないのですが、今やっていることは決して無駄なことではないとよく分かっていますので、ここから予選会でしっかり成果を発揮したいなと思っています」

 

――ありがとうございました。

 

[覺前日向子]