
(91)菅平合宿インタビュー⑧/加藤大誠
9月8日から19日まで菅平で行われた夏合宿。駅伝シーズンを目前に控え、それぞれが己と向き合い走り続けた。紫紺の躍進を目指し練習に励む選手たち。夏の調子やシーズン後半戦に向けての意気込みを伺った。
第8回は加藤大誠(営4=鹿児島実)のインタビューです。
加藤
――現在のコンディションについて教えていただけますか。
「現在のコンディションは、例年になく練習がきちんと積めているのと、距離も増えているので、今まで以上に力強くなったなと思います」
――昨年度よりもいい感じですか。
「昨年度は途中で合宿を帰らされたり、Bチームに落とされたりといろいろありました。ですが今回は何事もなくAチームでずっと高いレベルで練習がやり続けられています。またトレーニングなどの他の要素も含めて昨年度よりもいろいろと取り組むことが多くなったので、それはいいかなと思います」
――トレーニングはどういったことをされているのですか。
「トレーナーの人から学んで、基本的に体幹や動きを重視した一つ一つのトレーニング、腹筋とか背筋とかではなく体の連動性を意識したトレーニングを行っています」
――食事の面で気を付けている部分はありますか。
「栄養分はすごく気にするようになりました。長く陸上を続けるにも、箱根駅伝(以下、箱根)に向けてでも、そういうことはきちんとやらないと、いつかボロが出てきます。結果が安定しないのが僕の最大の課題なのかなと思っていて、中からきれいに整えて結果を出すということで、今は栄養指導を個人的に受けているという感じです」
――この4年間の合宿を通して成長を感じる部分はありますか。
「1年生の頃はケガをしていたので全くなのですが、2、3年生から4年生に比べたらポイント練習や30キロ走などは全部引っ張っています。4年生としての責任感や、やらなければいけない、後輩を引っ張らないといけないみたいな危機感があるおかげで、4年生らしくなったと思います」
――今のチームの中で調子が良い選手はいらっしゃいますか。
「僕じゃないですかね(笑)。結構良い方だと思います。櫛田佳希(政経4=学法石川)もなかなか良い方です。前期故障していた分、あいつもその分取り返してきていて、今は完全に取り返しているので、そういった意味ではあいつは調子が良いかなと思います」
――前期シーズンのことを振り返っていただけますか。
「前期は散々な結果しか出していないので、ことごとく何もなかった前期でした。ですが7月の明大対法大定期大会で1位を取って以降、悪い流れを断ち切ることができました。そこからうまく流れをつくってこられていて、夏合宿から気持ちを切り替えてできているので、トラックは悪くても駅伝なら任せてくださいという感じです」
――今年度のチームの雰囲気はいかがですか。
「今年度のチームは、小澤(大輝主将・政経4=韮山)が悪い流れだったり甘い部分だったりをすごく制御してチームをまとめてくれています。やはりすごくみんな気合が入っているというか、箱根駅伝予選会(以下、予選会)、全日本大学駅伝(以下、全日本)、箱根に向けてどうやっていくかというのを、個人個人がきちんと考えられる環境ができていると思います。本当に今までで一番いいチーム状態というか、本当に1年生の頃からしたら別のチームなのではないかというくらい変わってきている気がします」
――4年生として後輩に残していきたいものは何かありますか。
「後輩に残さなければいけないものはやはり出雲駅伝(以下、出雲)の出場権だと思います。それを残すのが僕らの学年の使命というか、箱根のシード権獲得、出雲出場、全日本もシード権を取って、とりあえず三大駅伝に出られる環境をつくりたいです。出雲はもっと短い距離が得意な人も出られるようになるので、いろいろな人が出られるのではないかというモチベーションにつながると思います。やはり出られる大会が増えることはいいチームをつくる上で大事なだと思うので、とりあえず三大駅伝をプレゼントしたいです」
――今年度の予選会では市街地コースが予定されていますが、プラスになる部分はありますか。
「アップダウンがあるので必ずプラスになると思います。昨年度は本当に何も考えずに走れたただの周回コースでしたが、その分今年度はいろいろ考えることができます。作戦の幅も広がりますし、実力差も結構出てくると思うので、そういった意味で面白いレースができるのではないかなと思います」
――駅伝シーズンに向けて意気込みをお願いします。
「昨年度は予選会で活躍できたのですが、それ以降はあまり目立つ活躍がありませんでした。悔しさがすごくあるので、その分予選会、全日本、箱根と最高の形で、区間賞だったり1位だったり、とりあえず一番にこだわりたいです。箱根は2区ですが、それ以外は一番にこだわって、全力を注いで、最後悔いのない最高の大学陸上生活を終えたいなと思います」
――ありがとうございました。
[萩原彩水]
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