
(90)菅平合宿インタビュー⑦/下條乃將、杉本龍陽
9月8日から19日まで菅平で行われた夏合宿。駅伝シーズンを目前に控え、それぞれが己と向き合い走り続けた。紫紺の躍進を目指し練習に励む選手たち。夏の調子やシーズン後半戦に向けての意気込みを伺った。
第7回は下條乃將(情コミ4=東京実)、杉本龍陽(政経4=札幌日大)のインタビューです。
下條
――現在の調子についてはいかがですか。
「合宿中は良いかなという感じです。合宿と合宿の間に東京に戻った時は少し暑さにやられてあまり良くはなかったのですが、今は比較的良いと思います」
――課題である気温の変化への対応についてはいかがですか。
「今年度もそこは苦しむところなのかなというのはあります。ただ昨年度よりは練習できています。あとはチーム状況によって今後走る走らないは変わってくると思うので、できるときにできることをしっかりやっていきたいです。できないときはもう割り切ってそのときの状態でできる練習をやれば、後々つながってくると思います。無理して東京に戻った時にできないことにチャレンジするというよりは、やれることやろうと思います」
――昨年度より練習できているというのは、具体的にはどのような感じですか。
「2年次ぐらいから基礎を作る練習を結構増やしてきたので、それが今になっていい感じになってきました。積み重ねてやってきたので故障せずに疲労に耐えられるようになり、昨年度よりはいい感じにできています」
――菅平合宿では距離を踏みましたか。
「紋別合宿の途中に佑樹さん(山本駅伝監督)が無理をしない感じでメニューを作ってくださいました。ただ、このままいっても仕方ないなと思い、佑樹さんにお願いして児玉(真輝・文3=鎌倉学園)や富田(峻平・営4=八千代松陰)と同じぐらいの量をやろうと(練習メニューを)増やしてもらいました。今のところは他の人とだいたい同じメニューはできています」
――今年度は春に5000メートルの自己ベストを更新しましたが、そのことについてはいかがですか。
「今年度のベストに関しては出せるだろう、出さなければいけないというタイムだったので正直僕の中ではしっくりきていないです。14分1桁や13分台を狙いたかったなと思います。昨年度のMARCH対抗戦の5000メートル通過より遅かったので、もっといけるかなという感じでした。3月に故障していて、一気にそこから仕上げられたのは良かったなとは思っていますが、もう少しいきたかったです。秋以降チャンスがあれば狙っていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
杉本龍陽(政経4=札幌日大)
杉本
――前半シーズンを振り返っていかがですか。
「全く結果が出なかった前半シーズンだと思います。箱根駅伝(以下、箱根)が終わってケガから始まって、就職活動もありうまく軌道に乗ることができませんでした。(前半)最後の試合も3000メートルでしたが、結果が出ずに終わってしまいました。しっかりと秋からのシーズンに向けてやっていきたいと考えています」
――合宿で得られた収穫と課題はありますか。
「距離を踏めたことが合宿での収穫だと思っています。僕はあまりケガをするタイプではなかったのですが、今年度も通して練習することができたのでこれから上がっていけたらと思います。課題としてはある程度のペースで押す練習というのがすごく弱いと分かったので、またここからそこを鍛えていきたいと思います」
――箱根駅伝予選会(以下、予選会)への意識はどう向いていますか。
「予選会をなめずに通過するというのが一番だと思います。他の人と話しても箱根頑張ってと期待されることはありますが、まず予選会を通過するという意識を持ってやっていきたいと思います」
――Aチームで練習できていることはどう考えていますか。
「僕自身箱根も走らせてもらっているのでAチームにいなければいけないですし、Aチームの中でもトップの方でやらなければいけないと思っています。現状としてはAチームの中でトップと言われたらそういう訳ではないですが、僕自身がチームを力で引っ張っていきたいと考えているので、そこを目指していきたいです」
――チーム全体としての雰囲気はどうですか。
「まずは予選会といったところにチームで一致団結して練習に取り組めていると思います。AチームとBチームで宿舎が分かれていますが、Bチームもしっかりと練習できていますし、Bチームから予選会に出てやるというような気持ちもあると思うのでBチームにも期待しています」
――駅伝シーズンに向けて意気込みをお願いします。
「予選会を絶対に通過するというのと箱根のシード獲得、自身としては昨年度の箱根6区のリベンジをしてチームに貢献するということが目標です」
――ありがとうございました。
[覺前日向子、桑原涼也]
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