
(41)勝負の秋がいよいよ開幕。対抗戦王者奪還に挑む/関東大学対抗戦展望
いよいよ、勝負の秋が始まる。9月10日より、関東大学対抗戦(以下、対抗戦)が開幕。昨年度、帝京大、早大に敗れ3連覇を逃した明大。悲願の大学日本一に向け、まずは対抗戦王者の称号を取り戻す。
8月、菅平合宿を締めくくる帝京大戦は19―54と悔しい結果に終わった。フルメンバーではない中で、前半から相手の勢いを止められず。「自分たちの簡単なミスがこういう結果につながってしまった」(センター齊藤誉哉・文4=桐生一)。少しの小さなミスが命取りになることを身に染みて感じる試合だった。
迎える明大の対抗戦初戦は国立の雄・筑波大。昨年度は対抗戦6位に終わり全国大学選手権(以下、選手権)出場を逃した相手だが決して油断はできない。昨年度は開幕戦で帝京大と対戦し7―17で惜敗。次戦の早大戦でも14―21と互角に競い合うなど開幕1、2戦目から強敵相手に最大限の実力を発揮してくる相手だ。その1週間後にも13年ぶりに選手権出場を果たした日体大との対戦が控えており、明大としては初戦から最大限の準備で迎え撃つ必要がある。その後の10月に開催される立大戦、青学大戦は確実に勝利したいところだ。そしてその先に控えるのは強敵との戦い。まずは一昨年度12―13で敗北を喫するなど毎年厳しい戦いになる慶大戦。慶大の鋭いタックルに負けない力強さが求められる。その次は大学王者・帝京大戦。明大としてはチャレンジャー精神で、フィジカルバトルを制したい。最後は伝統の明早戦。今年度は9年ぶりに国立競技場で開催される。お互いの意地がぶつかりあった激しい勝負を期待したい。
対抗戦と共に注目したいのは9月11日に開幕する関東大学ジュニア選手権(以下、ジュニア戦)。開幕戦となる早大戦を皮切りに、慶大、東海大、帝京大と難敵が続く。「Aチームが日本一を目指すのであればBチームは日本で2番目に強いチームでなければならない」(ロック武内慎・商4=石見智翠館)。チーム力を向上させるために欠かせないジュニアの強化。Aチーム入りを目指しひたむきに戦う若武者たちにも期待だ。
選手権に向けて大きな試金石となる対抗戦、ジュニア戦。近年の明大は試合を重ねるごとに成長し、選手権に挑んできた。「出た課題を一戦一戦修正しながらレベルアップしていきたい」(スタンドオフ池戸将太郎・政経3=東海大相模)。今年度も試合を追うごとに成長した姿を見せられるか。最終目標である選手権優勝に向け、カギとなる対抗戦がまもなく始まる。
[牛嶋淳太郎]
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