(74)日本インカレ直前インタビュー⑥/鈴木憲伸

2022.09.08

 日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)まで残りわずか。短距離部門にとって集大成となる本大会。それぞれがさらなる高みを目指し、練習を重ねてきた。日本インカレに挑む選手たちの胸中と意気込みをお届けする。

 

 第6回は三段跳びに出場する鈴木憲伸(営4=明大中野八王子)のインタビューです。

 

――日本インカレを控えた今の心境はいかがですか。 

 「心境はやはり楽しみということが一番大きいですかね。1年の中で1番大きい試合ということもあり、緊張感があります。ですが、4年間今まで積み上げてきたものを出し切るという発表の舞台でもあるので、そこに臨めることは楽しみです」

 

――日本選手権の時は足の痛みがあったそうですが今はどうですか。

 「関東学生対校選手権が終わってから8月の頭まで痛めていたのですが、今は休んでいる時間もないので体を動かすことに変えています。少しずつ調子も上がってきているのでケガの心配は今のところ特にないです」

 

――最近の調子はいかがですか。

 「試合も最近富士北麓ワールドトライアルに出たのですが、そこでダブルアームに腕の振りを少し変えて調整してみたりして、そういった中で久しぶりに試合出場して試合の感覚や緊張感を少し取り戻すことができました。調子が良いかどうかは、はっきり言ってまだ分かっていないですが、やることは決まっているのでそれをやるだけだなという感じです」

 

――今までの取材でも助走が課題という話がありましたが、今はいかがですか。

 「助走は相変わらず課題があります。やはり自分は昔から力みやすいところがあるのでそういったところをいかにリラックスするか。また、リラックスする中でもめりはりをもたせるということが長年の課題なので、そこも今回一つのポイントとして取り組んでいます」

 

――日本インカレでの記録、順位での目標はありますか。

 「両方あります。記録の目標としては16メートルを超えること、順位の目標としては表彰台に乗ること、つまり3位以上ですね。それが目標です」

 

――表彰台は狙える位置であると考えますか。

 「狙えるというか、そこは狙っていかないといけないところです。周りの順位、記録がどうであれ表彰台に乗りたい思いがあるから目指していますし、実力も拮抗(きっこう)しています。なのであとは試合にピークを合わせた人が勝つと思うので、狙えるだけ狙って、あとは合わせていこうという気持ちでやっています」

 

――16メートルを超えるとご自身の明大記録も更新されますが、そこも狙いたいですか。

 「そうですね。明大新、つまり自分の記録ですけどそこも超えていきたいですし、16メートルというのは自分の中でも一つ大きな目標であり、それを大学4年間で切りたいという思いで入部しているので、日本インカレという舞台で切れたらうれしいなと思います」

 

――短距離ブロックの主将として、最上級生として臨む日本インカレはどのような大会ですか。

 「やはり個人で戦っているとはいえ、先輩が結果を出す、そこに向かって頑張るという姿は少なからず後輩は見ていると思います。今までと変わらずとにかく自分としては当然結果を出すために積み重ねてきて、これからもやれることは最大限やりますし、そして最後結果を出して後輩に見せてあげたいという思いがあります」

 

――日本インカレへの意気込みをお願いします。

 「泣いても笑ってもこれが最後の日本インカレになるので、当然全力でやりますし何よりも最後まで楽しむことを忘れないで頑張りたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[出口千乃]

 

三段跳びの試合日程◆ 

[3日目・9月11日]  

▼三段跳び決勝 11:30~ 

 鈴木憲 試技順11

 

日本インカレまで、あと1日。