(39)学生スタッフインタビュー 前編
関東大学対抗戦(以下、対抗戦)開幕まであと3日!!普段は選手の皆さんに取材することが多いですが、選手の活躍の裏には常に学生スタッフの存在があります。今回は学生スタッフ5名の方にご協力いただき、普段の仕事内容や春シーズンの振り返り、秋シーズンの見どころなどについて伺いました。
学生スタッフインタビュー前編は3年アナリスト坂下航亮さん、3年学生トレーナー児嶋基さんのインタビューをお送りします。(この取材は8月中旬に電話で行いました)
坂下さん
――アナリストの仕事内容を教えてください。
「練習中は選手やコーチに見返してもらうための動画を撮影しています。試合では映像を撮ってタックルやボールキャリーなどのスタッツを出してレビューをしています。秋になると対抗戦も始まるので相手チームの特徴などを調べます。今は自分たちがこう見てこう分析したよというのが選手たちにわかるようになっているので、質問があれば受け付けたりもしています」
――春シーズンでスタッツの良かった試合を教えてください。
「全体的にはどの試合も良かったですが、帝京戦は良かったです。特に監督もチームでよくおっしゃっているのですが、オフザボールの動きを大切にしていて、そういうところがよく出ていたのが帝京戦でした」
――スタッツとはどんなことを取るのですか。
「選手が気になるのは自分が何回タックルをしたか、ボールキャリーを何回して何回成功したか、その後の立ち上がりがどうだったのかなど、そういう細かいところまで見るようにしています。動画を撮ってその日中に見て選手にスタッツを共有しています」
――やりがいはどんなところに感じますか。
「昨年度やってみて、早明戦や帝京戦で負けてしまって、自分たちも全然何も見抜けてなくて申し訳ない気持ちだったのですが、選手から『ありがとう』とか『ここってどうなの』と聞いてもらえたりする時がやっていて良かったと思った時です。昨年度最後に負けてしまった時も、飯沼蓮さん(令4営卒・現浦安D-Rocks)や大石康太さん(令4営卒・現富士フィルムビジネスイノベーション)から『ありがとう』と言ってもらえて、いい結果にはつながりませんでしたがやってきたことが間違えていなかったと思いました」
――秋シーズン以降の見どころを教えてください。
「昨年度もチームの中心として活躍していた選手が残っているので、耕太郎(伊藤・商3=国学院栃木)とか雄也(廣瀬・商3=東福岡)とか、FWなら中村公星さん(情コミ4=国学院栃木)とかそういった選手は引っ張ってくれると思っています。他の大学も含めたところで見ると、昨年度の帝京の細木康太郎選手(東京サントリーサンゴリアス)のように何か一つインパクトが抜けている選手はいないと思っているので、一つのミスやプレーの精度で大きく結果が変わってくる対抗戦になると思います。もちろん僕らが優勝するつもりでいますが、そんなに甘くはないと思うのでどこが勝ってもおかしくない対抗戦だと思います」
――秋シーズン以降の意気込みをお願いします。
「目立たないところですがチームが試合に向けて準備するために必要な準備を僕らがしていると思います。そこの出来がチームの出来につながるので、選手やコーチに共有できるような質のいい準備をしていきたいと思います」
児嶋さん
――春シーズンで一番印象に残っている試合を教えてください。
「エコパスタジアムで行われた帝京との試合です。両者拮抗(きっこう)した展開の中で、最後は明治が逆転するという試合展開でした。実際に僕もその試合に同行していて、自分の仕事をしながら見ていましたが、やはりあの試合が春シーズンのベストゲームだったのではないかと思っています。選手も危機迫る感じで、試合が拮抗していくにつれてどんどんギアも上がっていて、見ている側としてもあの試合は秋につながるいい試合だったのではないかなと思いましたね」
――スタッフから見て、今のチームの状況をどう見ていますか。
「選手一人一人が秋に向けて日本一を取ろうという目的で上も下も関係なく練習しているので、その点を見るとチームとしては一体感が生まれていると思います。結果として出ない部分もあると思うのですが、課題点や修正点を選手一人一人見つけてやっています。僕は戦術に関してよく分からないので、どうこう言う立場ではないのですが、選手全員が頑張っているということはグラウンドレベルで仕事をしている以上は感じます」
――秋シーズン以降の見どころを教えてください。
「やはりAチームの試合はどこの大学も魅力があると思います。ですが僕が一番見てほしいのはジュニアの試合ですね。Aの試合だけではなくBの試合も、ジュニア選手権優勝というところもあるので一人一人が頑張っているところを見てほしいなと思いますね。Aの試合には出ていない選手でもBの試合には出ているので、たくさんの選手の活躍を見てほしいと思います」
――学生スタッフのお仕事は楽しいですか。
「そうですね!自分自身できることも増えてきてはいるのですが、やはり難しい点もあります。選手にどのようなサポートができればいいパフォーマンスを発揮してくれるのかとか、やはりそこは自分で考えながらやらなければいけない仕事ではあるので、そういう面では難しいところもありますが、やりがいはすごく感じます。やっていてすごく良かったなと思いますね」
――秋シーズンの意気込みをお願いします。
「今の4年生にとって最後のシーズンになるので、4年生にいい思いをして終わってもらえるようにサポートしていきたいです。僕がトレーナーとしてできることを最大限発揮して、あとは選手に頑張ってもらいたいです。これで良かったといえるシーズンであればいいなと思います。あとは来年最上級生になるということも含めて、自分自身もっとレベルアップしていかなければいけない部分があるので、個人的な目標としてはもっともっと成長していきたいなと思います」
後編はこちら
――ありがとうございました。
[ラグビー担当一同]
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