
(38)総理大臣杯開幕直前 注目選手インタビュー/田中禅編
夏の日本一へ。8月18日より第46回総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)が幕を開ける。直近で出場した6大会全てで決勝進出を果たし、その内3回で日本一の称号を手にしているなど相性の良いこの大会。予選となった「アミノバイタル®︎」カップ関東大学トーナメント(以下、アミノバイタルカップ)で準優勝した明大は、関東第2代表として参戦。2020年度の関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)での優勝以来、1年8ヶ月ぶりのタイトルを目指す戦いは、8月22日、関東学大と九産大の勝者との2回戦から幕を開ける。
初戦まであと2日となった今回は、大学初ゴールを上げた前期リーグ戦の国士大戦から好調を維持し、明大の新たなストライカーとして名乗りを上げるFW田中禅(文2=サガン鳥栖Uー18)へのインタビューをお届けします。
――アミノバイタルカップ振り返っていただけますか。
「チームは優勝を目指していたので、やはり優勝出来なかったということに対して、悔しい気持ちが残る大会ではありました。その中でも決勝の国士大戦は、リードの立場を守れなかったという甘えやスキが顕著に現れた試合だなと思います。そこの点はその試合だけで終わらせていいことではないので、練習の入りのところなどを意識して改善しなければいけないと思います」
――前期リーグ戦を含めて土壇場でチームを救う得点が目立っていますが、ご自身の勝負強さについてはいかがですか。
「高校時代から後半のラストに決めることがありました。自分としては劇的な場面に決めるというのはもちろん良いですが、より早い時間に決めて楽な展開に持っていきたいと思っているところもあります。特に自分が最後に決めることに関して良く思っているわけではないです。もっと最初から点を決めることができるような選手になっていきたいと思っています」
――太田龍之介選手(文3=ファジアーノ岡山U―18)が怪我から復帰し、FWのレギュラー争いが加熱することについてはいかがですか。
「太田さんが帰ってきてからが、自分の真価が問われると思うので、やはり意識しなければいけない存在です。超えていかなければいけない存在でもあるので、楽しみでもあります。もし同じピッチに2人で立つときは、もちろん心強い存在になりますが、やはり1人しか出ることができないことが多いと思うので、お互いの良さを消すのではなく、どちらが出てもいいような準備をお互いにしていけたら良いと思います」
――中2日での試合などといった連戦が続きますが、コンディション面についてはいかがですか。
「やはり連戦が続いて疲労も溜まってくると思いますが、それはどこのチームも同じなので、そこで相手チームよりも高い質でサッカーをできるのが明大だと思います。より他のチームとの差が出やすい連戦になってくると思うので、連戦だから辛くてモチベーションが下がるということは全くないです。逆に連戦だからこそ自分たちのサッカーを体現できるというモチベーションで戦っていこうと思います」
――個人として総理大臣杯に具体的な目標などはありますでしょうか。
「アミノバイタルカップでは1点しか取ることができず、個人的には3点を取ることができればチームも勢いづいて勝てる試合も増えてくると思うので、3得点を目標として頑張りたいです」
――総理大臣杯での戦いに向けて意気込みをお願いします。
「やはり総理大臣杯は多くの人に見られる大会なので、明治を全国の1位にするということは明確です。明治の価値やプライドということを全国に見せつけて、やはり明治は強いのだなと思われたいです。そのためには優勝しなければいけないですし、試合内容にもこだわってやっていかなければならないと思います。これからの過ごし方や練習にもこだわっていかなければいけないので、日本一にふさわしいような取り組みをしていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[長﨑昇太]
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