(32)「明大のBKを引っ張っていきたい」齊藤誉哉 春シーズン総括インタビュー

2022.07.12

 〝競争〟をテーマに春を戦い抜いた明大。昨年度王者・帝京大には勝利したものの東海大に敗れ3位に終わった。一方で43人が紫紺を着るなど例年以上に激しい競争が繰り広げられている。そこで今回は春シーズンを終えた選手たちにインタビューを行い、春の振り返りと夏、秋に向けた意気込みを伺った。7月10日より連載していく。

  

 第3回は、齊藤誉哉(文4=桐生一)選手のインタビューをお送りします。(この取材は7月3日に行われたものです)

 

――春シーズンを終えて、今年のチームは例年と比べていかがですか。

 「毎年、春は体づくりをやっていくことが多かったのですが、今年は早い段階からラグビーを始めました。完成度的にはまだまだ甘いところがあると思いますが、チームの進み具合という点では例年より早いのかなと思います」

 

――この春、重点的に強化してきた部分を教えてください。

 「システムの部分もそうですが、一人一人がコミュニケーション取り、個人がやりたいラグビーを突き詰めてきたという感じです」

 

――副将という立場をやってみていかがですか。

 「自分なりにやっているつもりではありますが、まだ慣れていない部分も多々あると思います。そこは、副将としてまだまだ責任感を持ってやっていかないといけないかなと思います」

 

――個人としては春シーズン振り返っていかがですか。

 「ケガやコンディション不良などがあり、出場できない試合が何試合かありましたが、やはり、副将という立場である以上ずっと出場し続けなければいけないと思っています。そのためにも、これから始まる夏に向け、しっかりと自分の立場というものを確立しないといけないなと思います」

 

――春季大会初戦となった早大戦はいかがでしたか。

 「新チームが始まってから最初の試合が札幌での早大戦ということもあって、皆も気合いが入っていました。そのような試合で最後に勝ち切ることができたというのは、まだまだミスはあるにしてもとても良かったと思います」

 

――唯一敗戦を喫した東海大戦を振り返っていかがですか。

 「試合を通して、自分たちがやりたいと思っていたことができませんでした。それでも、勝たなければいけない試合でしたし、そういう試合を落としてしまったというのは自分たちにまだまだ甘さがあるということだと思うので、秋に向けてしっかりと修正していきたいです」

 

――BKリーダーとして今のBKの出来はどう感じていますか。

 「持っているスキルは他の大学と比べてもずば抜けていると思いますがそれがまだまだかみ合わないという状況だと感じています。夏、秋を超えてからもまだまだ完成度上げないといけないポジションなので、BKリーダーとして明大のBKを引っ張れるようにしていきたいです」

 

――夏に向けての目標を教えてください。

 「秋に向けて、チームとしては、この夏が合

宿も重なってくるということも含め、一番大事な時期になってくると思います。そこでチームとして、一回り二回り大きくなれると思います。個人としても皆それぞれ足りないことはありますし、大学日本一に向けて、この夏にしっかりと頑張って、相手のチームに負けないように、頑張っていこうと思います。BKとしては、他の大学に通用する部分はたくさんあると思いますが、まだまだつめの甘い部分もあります。そういうことも考えながら、一個一個の練習を大事にし、チームとしてもBKとしても頑張っていきたいです」

 

[廣末直希]

 

齊藤 誉哉(さいとう・たかや)文4、桐生一高、180センチ・90キロ

最近は、原口虎太郎(商4=東福岡)選手におすすめされた『城とドラゴン』というゲームをずっとやっているそう。