(31)「もっとチームに目を向けていきたい」大賀宗志 春シーズン総括インタビュー

2022.07.11

  〝競争〟をテーマに春を戦い抜いた明大。昨年度王者・帝京大には勝利したものの東海大に敗れ3位に終わった。一方で43人が紫紺を着るなど例年以上に激しい競争が繰り広げられている。そこで今回は春シーズンを終えた選手たちにインタビューを行い、春の振り返りと夏、秋に向けた意気込みを伺った。7月10日より連載していく。

 

第2回は大賀宗志(営4=報徳学園)選手のインタビューをお送りします。(この取材は7月2日に行われたものです)

 

――春シーズンを振り返ってみていかがでしたか。

 「〝競争〟というテーマで春シーズンやってきて、自分はあまりプレータイムが多くなかったのですが、チームとしてはいい競争ができたと思います」

 

――プレータイムが多くない中で感じたことはありますか。

 「試合に出られなくて悔しいです。下の学年のみんなが頑張っているので、4年生としてふがいない気持ちにもなりましたが、頼もしい後輩たちだなと思います」

 

――昨年度苦戦した早大、帝京大には勝利を収めました。

 「早大や帝京大には特に負けたくないとみんな思っているので、勝ち切れたことは良かったです。冬が本番なので、戦術をもっと積み上げて冬も勝てたらいいなと思います」

 

――東海大には敗戦しました。

 「そこまで無敗だったので、負けてしまって落ち込むところは多少なりともありました。ですが、プレビューしたときに自分たちが原因のところが多かったです。冬勝つために夏と秋頑張ります」

 

――春季大会3位という結果をどのように捉えていますか。

 「良くないですね。やはり優勝したかったですし、もったいない負けで3位なので悔しいです。対抗戦は全勝優勝します」

 

――大賀選手から見た春シーズンのMVPを教えてください。

 「中村公星(情コミ4=国学院栃木)です。長い出場時間の中で安定したパフォーマンスを出していていました。ケガが多い自分からするとケガなく長い時間プレーできるのも選手の強みだと思います」

 

――副将という立場になってみて春シーズンはいかがでしたか。

 「個人的には副将として何もできなかったと思っているので、もっとチームに目を向けていきたいと思います。去年までの大石さん(康太・令4営卒)などのリーダー陣がすごいことをしていたのだなと感じています。自分のことで精一杯になりがちですが、チームを盛り上げるということがまだまだできていないので、リーダーシップを学びながらチーム引っ張れる選手になりたいです」

 

――春シーズンのFWの出来はいかがでしたか。

 「昨年度の大学選手権決勝で帝京にセットプレーでやられてしまってから、決勝で勝てるFWをつくっていこうと(春の)最初からやっていました。こだわりと誇りを持ってやっていたのでその成果が出ていると思います。冬はもっと圧倒します」

 

――夏で強化したいことを教えてください。

  「これまでは個人にフォーカスして、フィジカル面などの細かいところをやっていましたが、これからはチームとしての動きも大事になってきます。頭を使うことも増えてくるのでそういうところも強化していきたいです。春を通してFWはスクラムは良かったですが、モールで取り切るところが少なかったのでモールという強みを増やしていきたいです。秋以降はFWの強いイメージもありながら、華麗なBKにも注目して欲しいです」

 

――秋シーズンに向けての目標と意気込みをお願いします。

 「目標は対抗戦優勝と大学選手権優勝です。個人としてはしっかりと3番取り返してスタメンで出場し、リーダーとしてチームを盛り上げながら引っ張ります」

 

――ありがとうございました。

 

[豊澤風香]

 

◆大賀 宗志(おおが・そうし)営4、報徳学園高、179センチ・106キロ

最近あった面白かったことは、齊藤誉哉(文4=桐生一)選手、中村選手、小林瑛人主務(法4=明大中野)とやった人生ゲームで1位になったこと。