(56)明大対立大対抗大会事後インタビュー②/園原健弘総合監督

2022.07.06

 7月2日に開催された明大対立大対抗大会。厳しい暑さの中健闘し、見事優勝を果たした。今回は園原健弘総合監督のインタビューをお届けする。

 

――同点という珍しい結果となりましたが、今大会を振り返っていかがですか。

 「今大会は対抗戦ですが、立大が明大に配慮してくれてフィールド種目をだいぶ削ってくれています。その配慮があって今年度は同点で昨年度も勝てたので同点でも種目の優勝数が多くて勝てたのはうれしいですが、勝敗にはそれほど重きを置いていません。とにかくこの環境で安全に無事に終えられたというのがうれしいですね」

 

――大会前、暑さについて悩まれていましたがいかがでしたか。

 「歴史が43回と続く先輩たちがつくり上げてきた大会ですが、やはり発展的にこの対抗大会の意義をもう1回考え直す時期かなと思いますね。強化になっている面もあれば、長距離には練習の一環とはいえ厳し過ぎる環境だったり、あるいは記録を狙えるような環境ではなかったりします。大会をどのような位置付けとするかは、両校の懇親をメインとするのか、審判長がおっしゃったようにもっと両校が強くなりコンテンツとして意味あるものにするのか、さまざまな考え方があります。ですので、今までの流れにあぐらをかくだけでなくて、今の時代や状況に合った大会を考えていきたいです」

 

――来週には法大との定期大会も控えています。

 「法大も明大も今までの流れの延長線上でやっているところもあり、せっかくこれだけの時間と労力を割いて多くの皆さまも応援してくれるので、意味あるものに今後していかないといけないと思います。やはりこのような条件が悪くなったり逆風になった時に気付きが出てきます。そういった意味でよくみんな開催してくれて、選手は頑張ってくれましたが、われわれスタッフ側は考えていかないとなと思います」

 

――あと少しで春のトラックシーズンも区切りのところまで来ました。

 「関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)が1番大きな大会で、そこにきちんとピークを合わせてくれて、今日の短距離のメンバーの活躍を見ても非常にいい流れができているし、結果も付いてきています。彼らが関東インカレにピークを迎えつつ、もっともっと秋の日本学生対校選手権により高い目標を持って取り組んでいる道中の姿勢がいい感じに表れているので良かったと思います。

 それから長距離も、シーズンの移行期で秋の駅伝に向けて長い距離がある中で、今大会の吉川響(文1=世羅)なども長い距離の練習をしつつ1500メートルで良い結果を出しているので、みんな順調ではないかと思います」

――ありがとうございました。

 

[大橋直輝]