(10)Blow a new wind〜ルーキー特集2022〜 東海隼「てっぺんを目指したい」

2022.06.02

 今年度も21人の猛者たちが明大ラグビー部に入部。5月に行われた対早大新人戦では敗北を喫し、課題が残る結果となった。この負けをバネに今後どれほど強くなるのか。逆転劇に期待がかかる。本企画では、彼らに電話取材を行い、高校時代やこれからの4年間への思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です) 

 

第2回は東海隼(情コミ1=光泉カトリック)のインタビューをお送りします。(この取材は5月17日に行われたものです)。

 

――明大に進学を決めた理由を教えてください

 「中学と高校では強いチームでラグビーができていなかったので、レベルの高いところで自分も成長したかったからです。そして、てっぺんを目指したいと思ったからです」

 

――高校年間を振り返ってみていかがですか。

 「1年生の時は新しい環境でラグビーを始め、いろいろありましたが、楽しかったです。しかし、コロナになってからはみんなと会える機会が少なくなり、オンラインになるなど大変だったこともありました」

 

――高校時代の試合で一番印象に残っている試合はありますか。

 「高校最後の花園の東海大仰星高との試合です。試合前から涙を流している人もいて、みんな表情や目つきがいつもと違い、声も出すなど体を張って楽しんでラグビーをしていると思い、全員がカッコ良く見えたからです」

 

――高校時代の監督に伝えられたことで今も大切にしていることはありますか。

 「『賢く生きろ』です。ラグビーにおいても、自分は一つのことに夢中になると他のことなど何も入ってこなくなるタイプなので言われました。また、自分は真面目なので『もう少し頭を柔軟になれ』とも言われました。さらに、『ポジティブ精神』という言葉も印象に残っています」

 

――明大の試合を見たことはありますか。

 「元々は大学ラグビーに興味がなかったのですが、6歳上の兄が大学ラグビーでプレーをしてから見るようになりました。いろいろな試合を見た中でも、1番印象に残っているのが明大の試合です。大学に入学する前に、兄に『まず1年生らしく、思いっきりやってこい!』と言われました」

 

――寮生活はいかがですか。

 「もう慣れました。同部屋は、關根瑞己(商4=明大中野)さん、中山律希(政経3=天理)さん、田中翔太朗(政経2=長崎北陽台)さんです。皆さん尊敬できる先輩で、キャラクターが濃くて楽しいです。入寮したての頃に同部屋の方々とステーキを食べに行きました」

 

――同期の雰囲気と同期の中における自分の存在を教えてください。

 「みんな個性豊かです。特に、楠田知己(政経1=東海大仰星)はとても面白いです(笑)。自分は、まったりしていて空気のような存在です(笑)」

 

――東大との定期戦で初めてウイングのポジションをしたと伺いましたが、ウイングの練習はいかがですか。

 「まず、センターとウイングでは立ち位置が違い難しいです。また、相手のキック処理やポジショニングが大変です」

 

――大学では自分の持ち味と苦手なプレーをどのように伸ばしていきたいですか。

 「自分の持ち味のハンドオフは今のまま継続で、タイミングなども掴めてきたらなと思います。苦手なキックは距離が出ないので、距離を出すのと両足でもっと蹴れたらなと思います」

 

――これからの意気込みを教えてください。

 「まずはケガなく自分をアピールする場を増やすことと、しっかりと上のチームに早く上がれるように体作りとスキルアップしていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[井垣友希]

 

東海隼(あずま・かいしゅん)情コミ1、光泉カトリック高、181センチ・78キロ

キリスト教の高校だったので、高校時代は聖書にハマり熟読したそう(笑)。京都府出身の東選手はプロテインもやはり抹茶味が好き!