
(42)関東インカレ事後インタビュー①/山本佑樹駅伝監督
3年ぶりに1部で迎えた関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)。短距離、長距離、競歩、全ての部門で強さを見せ、総合力の高さを示す結果となった。全9回にわたってレース後インタビューをお届けする。第1回は山本佑樹駅伝監督のインタビューです。
――関東インカレを終えていかがでしたか。
「1部残留というのを目標にチーム全体で掲げていたので、そこを達成できたことと、予想以上に各ブロック頑張って点数を取れたことは良かったと思います」
――1万メートルには3人が出場しました、総括をお願いします。
「最初スタートして小澤(大輝主将・政経4=韮山)が引っ張っていって、レース前に『タイムよりは勝負重視で、後半勝負でいこう』という話はしていたので、小澤が引っ張りだした時はあれ?という感じでした。ただ、富田(峻平・営4=八千代松陰)、児玉(真輝・文3=鎌倉学園)に関してはしっかりレースをまとめて入賞できたことは良かったと思います。」
――ハーフマラソンについて、加藤(大誠・営4=鹿児島実)選手はどのように映っていますか。
「彼の良さはロードの強さだと思うので、やはりこの種目で入賞することが大きな目標だったと思うのですが、そこを達成できなかったという部分で今一歩だったかなというところですね。彼もトレーニングや自分の課題を見つけたりと日々チャレンジはしています。ですが彼の1年次の箱根駅伝(以下、箱根)2区の走り、本来の良さというのは一人で淡々と走れるところです。なのでもう一度本来の自分のいい部分を見つめ直さないと厳しいという話はしました。やはり箱根の常連校はしっかり入賞者を出しているので、今回のハーフの結果は、チームの弱い部分が出たと感じています。その中で橋本基紀(商3=専大松戸)と鈴木裕太(文2=鎌倉学園)はどちらかというと今後伸びてほしい選手として起用した部分もあります。特に橋本についてはしっかりレースをまとめたという部分では今後の飛躍に期待できるかなと、鈴木に関してもこれを経験にして、次につながるのではないかと期待しています」
――5000メートルに関してはいかがですか。
「小澤と富田については、特に小澤は教育実習に行くのでもう前半のトラックシーズンはここで終わります。なので『最後しんどいけど2種目いこう』という話をしました。また富田についてもやはりチームのエースとして2種目そろえるというのは大事なポイントだからということで、2種目チャレンジさせました。富田は2種目しっかり入賞しましたし、5000メートルもしっかり2本13分台でまとめたことは非常に力が付いたと実感できる、チームのエースになれることを証明できたなと思います。ただ、最後の100メートルの競り合いがもっとギアを変えてスピードを出せれば、順位は上げられたと思うので、そこはまた彼の課題として取り組んで欲しいと思います、小澤については1万メートルが不発に終わって、どれだけ気持ちを切り替えられるかなというところで、予選でしっかり切り替えて、予選を通過することができたので、彼のメンタル的な成長は見えたと思います。漆畑(瑠人・文4=鹿児島城西)については、反省はあるのですが、決勝でしっかり13分台で走れたというのはいいことだと思うので、彼にはこれをきっかけに頑張ってほしいと思います」
――3部門の一体感は今年も健在でしょうか。
「やはり園原(健弘総合監督)さんが監督になってから各ブロックのコーチ陣のコミュニケーションも非常に取りやすくなりましたし、何より選手同士の仲が良いというか、お互いの目標を理解してその目標に対して頑張っている姿を普段から見ることができているので、そういった一体感が出てきたかなと思います。本当に園原監督とそれぞれの部門のキャプテンのリーダーシップが今回の結果には大きくつながっていると思います」
――ありがとうございました。
[飯塚今日平]
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