(40)ゴールデンゲームズinのべおか事後インタビュー④/山本佑樹駅伝監督

2022.05.07

 3年ぶりに開催されたゴールデンゲームズinのべおか。今月に迫る関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)に向けそれぞれが課題と収穫を得る大会となった。今回は山本佑樹駅伝監督のインタビューをお届けする。

 

――本日走った5人の選手の講評をお願いします。

 「みんな悪くはないのですが、加藤(大誠・営4=鹿児島実)は課題の3000メートル以降が伸び悩んで漆畑(瑠人・文4=鹿児島城西)もそのような感じですね。児玉(真輝・文3=鎌倉学園)については自己ベストも出たし良かったかなと思います。富田(峻平・営4=八千代松陰)は3000メートル過ぎのところまで良い状態でいたので小澤(大輝主将・政経4=韮山)より前できちんとゴールしてほしかったなというのもあります。やはり学生に負けたというのはポイントになってくるので、そこは関東インカレを見据えるともう少しきちんと勝負してほしかったなという感じですかね」

 

――小澤選手、富田選手、児玉選手が今年度の軸になってくると見受けられますが、監督ご自身では。

 「そこがちゃんとチームを引っ張って今までのエースのように結果で引っ張るというのが大事だと思うので、彼らがもう一つ二つ上がらないといけないかなというところですね」

 

――関東インカレに向けて長距離チームとしていかがですか。

 「前半戦の大きな目標なので長距離で点数を取って1部残留というのが、今度秋の予選会に勢いとしてつながってくると思います。昨年度2部からみんなではい上がって勢いが出たのでそこをもう一回再現したいなと思います」

 

――監督ご自身は旭化成に所属されていましたが、この大会について。

 「これは宗兄弟(宗茂旭化成陸上部顧問、宗猛旭化成陸上部総監督)が現役時代にヨーロッパ遠征で海外に行った時にこういう町に根付いた大会があってそれをやりたいと言ってつくり上げたものです。私も現役時代に走ったし最後の引退レースもここでやったし、会場の設営なんかもやっていたので久々にこの大会ができてうれしいなと思います。それでまたすごい記録も出たし多分久々にこの延岡の町に活気が出るものがあったんじゃないかなと思います。旭化成の町なので選手が頑張って結果を出すことで町が盛り上がるという、そういう日本に数少ないレースだと思うので選手たちも相当楽しんで走れたと思います」

 

――看板をたたく応援も活気がありました。

 「ああいうのも宗兄弟がやってきて、いろいろ盛り上がる作戦を考えて、でも長い年月続いていてそういった意味では良い大会だなと思いますね」

 

――阿部弘輝選手(令2政経卒・現住友電工)や鈴木聖人選手(令4政経卒・現旭化成)らOBの選手と話される場面もありました。

 「本当にチーム明治というかOBも会えば声を掛けてくれて僕らも頑張れと言えますし、後輩もそれで刺激をもらってそういうのは良い関係性だなと思うのでこういう試合で顔合わせて切磋琢磨(せっさたくま)できるというのが、そこは西さん(弘美スカウティングマネジャー)が今までやってきた、根付いたものだなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[大橋直輝]