(10)ルーキー特集⑩/堀颯介

2022.04.07

 明大競走部に新たな風が吹く。関東学生対校選手権(通称、関東インカレ)で1部昇格を果たし、3部門それぞれで活躍を見せた昨年度。一方で箱根駅伝は予選会からと、試練も待ち受けている。これからの競走部に欠かせないルーキーたちは、どのような思いで明大の門をたたいたのか。新進気鋭の紫紺15人を紹介する。

 

 第10回は長距離部門・堀颯介(商1=仙台育英)のインタビューです。(この取材は3月15日に電話で行われたものです)

 

――明大に進学した理由を教えてください。

 「小さい頃から箱根駅伝で明大を応援していて、そこからずっと憧れを持っていたので、明大に入学しました」

 

――近年、仙台育英高から明大競走部へ進む人はいませんでしたが、明大に来たのはそのような憧れの部分が大きかったのでしょうか。

 「そうですね。明大の先輩はいませんでしたが、その中でもしっかり監督と話し合って、明大に入ることができました。明大OBの鎧坂さん(平24営卒・現旭化成)などは憧れですし、明大の紫のユニホームを着て走りたいなと思っていました」

 

――他の大学も考えはしましたか。

 「自分は明大一本で絞っていたので、他大学も考えてはいたのですが、やはり明大に入りたい気持ちが強かったです」

 

――同じ仙台育英高から髙橋海童選手(営1=仙台育英)も明大に進学しますが、進路について話したりしていたのですか。

 「海童とは大学の話はあまりしていなかったのですが、話を進めていくうちに、2人とも明大に行きたいというふうになりました。自分は同じ進学先だということはあまり気にしていないのですが、同じ高校というのもあるので、切磋琢磨(せっさたくま)して時には支え合いながらやっていければなと思います」

 

――入寮してしばらくたちますが、新しい環境に最初は緊張しましたか。

 「最初は緊張しましたが、同部屋の先輩方が優しくて、すぐ慣れることができました」

 

――同部屋の先輩はどなたですか。

 「4年生は杉本さん(龍陽・政経4=札幌日大)で、3年生が吉川さん(陽・営3=西脇工)、2年生が(東原)豪輝さん(政経2=大阪)ですね。面白い部屋で楽しいです」

 

――今までで印象的だったレースは何ですか。

 「3年生の9月頃にあった5000メートルのレースです。その時体調や調整がうまくいっていなかったのですが、同じ仙台育英高の(吉居)駿恭(中大)とラストスパートで競り合いながら走れたのが本当によかったです。そのレースがあったからこそ、全国トップクラスの選手とも競っていけるのだなと自信もつきましたし、そこからまた陸上に力を入れることができたと思います」

 

――大学での目標は何ですか。

 「大学では三大駅伝出走というのが大前提としてあって、その中でチームで箱根駅伝のシード権を確実に取りにいきたいです。仙台育英高の時から言われていたことなのですが、速さだけではなく、強さが必要というところで、やはりどれだけタイムを持っていても、本番で強さが出せなければ意味がないと思っているので、今年度も強さを意識してやっていければ結果につながってくるのかなと思います」

 

――大学生活で楽しみなことはありますか。

 「勉強は本当に苦手なので、まずどうにかしてそこを乗り越えていければなと思います。また、自分は仙台から来て、東京は洋服などもそうですがすごいところがたくさんあるので、陸上に支障が出ない程度にそういうところにも行きたいです」

 

――趣味や最近はまっていることはありますか。

 「今まであまり洋服に興味がなかったのですが、同部屋におしゃれな先輩方がいるので、最近は洋服に興味があります。まだ趣味というほどではないですが(笑)」

 

――大学4年間の意気込みを最後に教えてください。

 「自分の最大の目標は、やはり箱根駅伝でシード権獲得や優勝というところに関わりたいです。まずは1、2年生でしっかり体力をつけて3、4年生で結果を残すようなチームのエースとしてやっていきたいなと思っています」

 

――ありがとうございました。

 

[覺前日向子]

 

※写真は本人提供(右が堀)