
(6)「日本一を取ることは、至上命題」武内慎 新体制インタビュー
昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。
第6回は武内慎選手(商4=石見智翠館)のインタビューをお送りします。(この取材は3月16日に行われたものです)
――最高学年となりました。
「去年も割といろいろ考えてやってはいたのですが、最高学年になって、自分たちがチームの顔だという意識は強くなりました。例えば、一つ一つの練習に取り組む姿勢だったり、グラウンド外でのトレーニングや寮生活だったりとか、そういうところでも責任をもって行動するということは大事にしていかなければいけないなと思っています」
――主将、副将はどのように決めましたか。
「4年生の中で話し合いながら決めました。今年のチームをどうしていきたいのかというところに基づきながら、自分たちでこういうふうにしていこうと話しながら決めました」
――その話し合いの中で今年度はどういう1年間にしていきたいという結論になりましたか。
「やはり僕たちが入学してから、(全国大学選手権の)決勝戦には2回行っていますけど、決勝戦で勝ち切れない。そこさえ勝てば日本一が見えてくる、日本一になれる、というシーンにばかり直面していたので。そこは、僕たちの代では勝ち切って、優勝して日本一を取って終われるようにという話でした。明治大学に入ったからには日本一を取ることは、至上命題になってくるのではないかという話し合いのもとで、吉平(石田)がキャプテンになって、副キャプテンが2人に決まりましたが、その3人に任せるようなチームではなく、今年のチーム全員で一つの目標に向かっていけるようなチームにしたいという話し合いでした」
――今年度のスローガンに込められている意味を教えてください。
「まず『AHead』という言葉自体には、自分たちが止まらずに突き進んでいくという意味があります。その中でもAとHが大文字になっているのは、Aは、『1』とか『一つ』という意味があって、チームとして一つになるという意味を込めています。Headには自分たちが頂点を取るという意味を込めて『AHead』というスローガンに決まりました。チームは前に進みながらも最終的には一つになって頂点を取るチームになるというのがスローガンの意味の全てです」
――昨年度は試合に出場し続けました。武内さん自身、昨年度を振り返っていかがですか。
「自分自身、ポジションが定着していて、1年間5番を背負って出させてもらっていたのですが、どの試合も終わってから試合映像を見ると、こうすれば良かったとか、ああすればもっとうまくできたのではないかと思っていました。消化不良ではないですが、そういう感覚が勝っても負けてももっとできたという感覚がありました。今年1年間は、今日は良かった、今日は良かったけどまたもう一つ成長しようというように取り組めるような1年間にしたいと、去年の1年間を通してすごく思いました。あとは、決勝戦で負けてしまったというところも含めて、自分たちがラスト1年間でチームのためにどれだけ体を張れるかっていうところを考えながらやっていきたいですね」
――昨年度の試合で1番印象に残っている試合はありますか。
「大学選手権の早稲田戦ですかね。自分の出来が良かったわけではなくて、どちらかというと良くなかったです。ですが、1年間通して対抗戦とか練習試合とかで4回試合をしていて、一回も勝てていなかった相手にあの場で勝てたというのは、自分たちのプライドではないですが、意地みたいなものを出せた試合だったと思うので、そこは良かったかなと思います」
――今年度の目標をお願いします。
「本当に最後の1年なので、後悔がないようにしたいです。一回一回の練習や試合だったり、無駄な時間はないと思うので、しっかり自分たちのためになるようにしっかり体を張って頑張っていきたいなと思っています」
――ありがとうございました。
[宇野萌香]
◆武内 慎(たけうち・しん)商4、石見智翠館高、191センチ・108キロ
昨年度、主将を務めていた飯沼蓮(令4営卒・現NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)と仲が良く、今でもたまに連絡を取っているそう。また、最近は花粉症で目がかゆくて眠れない。
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