
(3)「自分らしくチームを引っ張る」大賀宗志 新体制インタビュー
昨年度はあと一歩のところで届かなかった大学日本一。その悔しさを胸に4年ぶりの頂点奪還を目指し、石田吉平主将(文4=常翔学園)率いる新体制が始動する。本連載では、新チームの監督、4年生インタビューを全7回にわたって紹介します。
第3回は大賀宗志(営4=報徳学園)選手のインタビューをお送りします。(この取材は3月16日に行われたものです)
――副将抜擢(ばってき)の経緯を教えてください。
「吉平(石田)からやってほしいと言われて、自分がこれまで3年間やってきた経験をチームに還元できたらと思い、受け入れました」
――副将を務めることにプレッシャーはありますか。
「もちろんないことはないですが、変に気負ってプレーに影響が出るのは嫌です。言葉でまとめるというよりはプレーで引っ張っていけたらなと思います。明大という、歴史と伝統のあるチームの副将をやることはもちろん不安もありました。でも今は自分がやるべきことをやるだけだと思うので、そこまで意識せずに自分なりにやっていきたいです」
――昨年度を振り返っていかがでしたか。
「早大と帝京大には1年間負け続けて、結局最後も帝京大には勝てず悔しい1年でした。(全国大学選手権決勝では)フロントローとして自分たちが試合のペースをつくれずに、相手にセットプレーで主導権を握られて負けてしまったので、もっと突き詰めなければいけないと感じました。負けた瞬間はもちろん悔しかったですが、来年度やり返そうという気持ちになりました」
――ご自身の持ち味を教えてください。
「自分はフロントローなので、セットプレーで流れ変えることができると思います。あとは1年生から試合に出ているという経験ですかね。大舞台で試合の状況によって、経験値でチームをいい方向に導くことができると思います。副将になったからといって態度を変えることは嫌なので、これまで通り自分の明るさやプレー面で引っ張っていきたいです」
――今年度、特に期待している選手はいらっしゃいますか。
「石浦(大貴・政経3=報徳学園)です。もちろん報徳学園高の後輩というところもありますが、インパクトプレーヤーで難しい状況を打開できる力がある選手なので頑張ってほしいです」
――昨年度のチームのどのようなところを受け継ぎたいですか。
「昨年度も今年度も、この選手にボールを渡せば絶対にトライが取れるというようなスター選手が少ないです。そういった面ではスター選手が少なくても勝てるということは目標にするべきだし、まねするべきだと思います」
――今年度の目標を教えてください。
「個人としては、昨年度はトライランキングが3位だったので、今年度はトライ王を狙います。チームとしてはもちろん日本一です。もう誰も日本一を経験している人がいないので、新しい明大の黄金期をつくれるようにまずはその一歩としたいです。あとは来年度が100周年なので、そこにもつなげていけるようにまずは今年度日本一を取りたいと思います」
――意気込みをお願いします。
「自分らしくチームを引っ張って、日本一に導けるよう頑張ります!」
――ありがとうございました。
[豊澤風香]
◆大賀 宗志(おおが・そうし)営4、報徳学園高、179センチ・106キロ
好きな食べ物はサムギョプサル。「韓ドラによく出てくるのでハマりました(笑)」
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