
(4)関東大学1部リーグ戦前期展望 瓦版
新たなシーズンが開幕。創部101年目となる今年度は明大にとってまさに変革期だ。5冠の輝きを知る最後の世代が栄冠を奪還し、新たな時代を創り上げる。
無冠
「弱い世代」と称されていた昨年度の明大は前評判を覆す戦いを見せた。残留が妥当と言われていたが、関東大学1部リーグでは優勝争いを演じるまでに。それでも「勝つべきところで勝てなかった」(林幸多郎主将・法4=サガン鳥栖U―18)。優勝が懸かる最終節は流経大との直接対決で逆転負け。3位でリーグ戦を終えた。集大成となる全日本大学選手権(以下、インカレ)では、準決勝でリーグ戦2位の駒大と激突。今季、3戦3敗を喫している相手に雪辱を果たせず。創部100周年の記念すべき節目は無冠で幕を閉じた。
志創
101年目の新たな幕開けを迎える今年度。「全員が高い志を持って新たな明治を創り上げていく」(林)。そんな思いを込めて生み出したスローガンは『志創』。先人たちが積み上げてきた伝統を踏襲しつつ、今までにない新しいものを積み上げる。その先駆けとなる今季の主将を務めるのが林だ。「真面目でストイックな面を誰もが見ている」(DF山田梨功・営4=浜松開誠館)。チームメイトからの絶大な信頼を得ている男が今年度のチームを引っ張っていく。
有終
「明治がやりたいサッカーを目指したらマンチェスターシティがモデルになった」(栗田大輔監督)。今年度は今までとスタイルを変え、難易度の高い4―3―3のシステムに挑戦している。発展途上ではあるが、その分伸びしろは予想がつかない。リーグ戦を皮切りに目の前の一戦を戦うごとに成長し「1月1日、新国立で優勝して笑顔で終わる」(DF福田心之助・文4=北海道コンサドーレ札幌U―18)。今年度のインカレの決勝は元日、新国立競技場で行われる。異例の舞台で行われる決勝戦に注目が集まることは間違いない。最高のステージは用意されている。あとはそこまで全力で駆け抜けるだけだ。
[新津颯太朗]
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